FINDERS

NFTアートの危ういところ、その対策はあるのか?【連載】NFTが起こすデジタルアートの流通革命(4)
  • CULTURE
  • 2021.07.27
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • はてブ!

NFTアートの危ういところ、その対策はあるのか?【連載】NFTが起こすデジタルアートの流通革命(4)

現状できるリスク回避として何ができるのか?

まだ法的には整備されていないNFTアートではありますが、リスクを回避する方法はあるのでしょうか?

アーティストとしては、勝手に誰かが作品を出品するというのは、非常に怖いことなので、それを防ぐという意味では、『大きなマーケットプレイスでNFTアートとして登録する』というのが、一つの対策だと思います。

まったく、どこにも登録していないと、他人が登録したのを否定するのが難しくなってきます。すべての作品を登録するのは大変ですが、アーティストとして登録し、NFT化した作品があれば、さすがに同じアーティストの作品を勝手に登録しようとはしないでしょう。また、同じ傾向の作品ということで、誰の作品なのか鑑定する場合の材料にもなります。

では、NFTアートを購入する側は、どのような点に注意すべきでしょうか?

購入する側としては、NFTマーケットプレイスの特徴をよく知ること、購入するアート作品についてよく調べることになるかと思います。

マーケットプレイスは、それぞれ特徴があり、nanakusaのように審査を行っているところもあります。あるいは、特定のジャンルだけを扱うといったマーケットプレイスもあります。そういった特徴を知った上で、検討することは大事でしょう。

購入しようとするアート作品については、アーティストがどんな人なのか、他にどんな作品があるのか、評価はどうなのかなど、リアルのアート作品を購入するのと同じように調べることは必須です。

自由に取引ができるからこそ、掘り出し物や面白い作品、あるいは、今後、高く評価されるアートも誰もが購入できるチャンスがあります。しかし、その一方で、リスクもあることを知って、うまく活用していきたいものです。

さて、次回は、NFTが単なるデジタル作品のオリジナルであるという証明だけでなく、新たな発想によるNFTの応用について考えてみたいと思います。


< 1 2 3 4
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • はてブ!
  • FINDERS_twitter

SERIES

  • 最先端研究×産学融合で日本を変える!「Jイノベ」の挑戦
  • あたらしい意識高い系をはじめよう|倉本圭造|経営コンサルタント・経済思想家
  • 高須正和の「テクノロジーから見える社会の変化」|高須正和|Nico-Tech Shenzhen Co-Founder / スイッチサイエンス Global Business Development
  • オランダ発スロージャーナリズム|吉田和充(ヨシダ カズミツ)|ニューロマジック アムステルダム Co-funder&CEO/Creative Director
  • 幻想と創造の大国、アメリカ
  • 阿曽山大噴火のクレージー裁判傍聴|阿曽山大噴火|芸人/裁判ウォッチャー