EVENT | 2025/12/07

Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫、過去最大規模の 「Time」 仕様で街と海をつなぐ35日間

約12mツリーと61店舗のグルメ&グッズ、新エリア 「Christmas Gate」 やポケモンも登場

FINDERS編集部

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

歴史ある倉庫と来場者の 「時」 が重なる、16回目のクリスマスマーケット

横浜赤レンガ倉庫クリスマスマーケットが、今年は 「Time」 をテーマに過去最大規模で開催されている。2025年11月21日(金)から12月25日(木)までの35日間、イベント広場・赤レンガパーク・新港中央広場を舞台に、約12mの本物のモミの木ツリーや過去最多となる61店舗のグルメやグッズ、入場無料の新エリア 「Christmas Gate」 など、多彩なコンテンツが集結した。開催初日には、河森正治監督新しい学校のリーダーズを迎えた点灯式が行われ、会場に集まった来場者とともに今年の幕開けを祝った。

横浜赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットは2010年に始まり、今年で16回目となる。長い歴史を持つ赤レンガ倉庫の時間軸と、毎年訪れる人々の思い出の 「時」 を重ね合わせ、新しいクリスマスの過ごし方を提案する試みとして、今年は 「Time」 をテーマに掲げている。

会場は、海を臨むメイン会場、玄関口となる新エリア 「Christmas Gate」、ポケモンの世界観を楽しめる 「Christmas Village」 の三つのエリアで構成される。今年は初めて新港中央広場までエリアを拡大し、横浜赤レンガ倉庫の敷地外にも賑わいが広がった。来場者からは 「例年以上に会場が広く、それぞれのエリアの雰囲気の違いを楽しめるところが横浜赤レンガ倉庫ならではだと思う」 「毎年初日に必ず来ており、どの年も華やかなイルミネーションや店舗の数々にワクワクする」 といった声も聞かれた。

『Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫』全体イメージ

メイン会場は、イベント広場と赤レンガパークをまたいで展開される、本場ドイツのクリスマスマーケットの雰囲気を色濃く感じられるエリアだ。ドイツから取り寄せた 「ヒュッテ」 と呼ばれる木の小屋が海沿いに立ち並び、グリューワインやソーセージ、スノードームなど、クリスマスらしいフードや雑貨の店が過去最多61店舗集まっている。会場中央には、本物のモミの木を使用した高さ約12mの巨大クリスマスツリーが立ち、2万球を超えるLEDとデジタル演出により、多彩な輝きを放つ。赤レンガ倉庫2棟の頭上を約30mにわたって覆う 「イルミネーションルーフ」 や、アウトドアブランド 「コールマン」 のクリスマス限定ランタンを連ねた 「光のトンネル」 など、夜の散策を楽しめる仕掛けも随所に配置されている。

メイン会場雑感 /YOKOHAMAフォトスポット/アプリ会員専用エリア/ヒュッテ ※左上から時計回り

今年は、河森正治監督の最新劇場長編アニメーション『迷宮のしおり』とのコラボレーションも行われている。作品にちなんだフォトスポットが登場するほか、主題歌である新しい学校のリーダーズの楽曲 「Sailor, Sail On」 と連動した特別イルミネーションが1時間に1回実施され、映像と音楽が一体となった演出でツリー周辺を彩る。来場者からは 「映画とのコラボなどストーリー性のあるイルミネーションで見ていて飽きない」 「入場してすぐの光のトンネルで、クリスマスマーケットに来た実感が高まりワクワクした」 といった感想も寄せられている。

寒さが気になる人には、昨年に続き 「横浜赤レンガ倉庫イベント公式アプリ」 会員専用の屋内エリアも用意されている。かわいらしい装飾に囲まれた温かい空間で、食事や休憩をゆっくり楽しめるのもメイン会場ならではの特徴だ。

玄関口となる新エリア 「Christmas Gate」 は、新港中央広場を舞台にした入場無料エリアだ。テーマは 「森」 で、木々や装飾を生かしたフォトスポットが点在し、横浜を代表するイルミネーションイベント 「ヨルノヨ2025」 と連携した光の演出も行われている。横浜駅側から赤レンガ倉庫へと向かう途中に位置するため、クリスマスマーケットへ向かう道のりそのものを盛り上げる役割も担う。ここには、新たに14店舗が出店し、クリスマス伝統菓子やホットチョコレート、ギフト向けのグッズ、「ヨルノヨ2025」 とのコラボ限定アイテムなどを販売する。初日から訪れた来場者は 「装飾が凝っていて、思わず撮影したくなるフォトスポットがたくさんある。無料で気軽に楽しめて、のんびり過ごせる」 「駅から赤レンガ倉庫に向かう途中にあるため、マーケットへのワクワク感がさらに高まる」 と話していた。

Christmas Gateツリー/Christmas Gate入口/Christmas Gate物販イメージ/Christmas Gate会場雑感 ※左上から時計回り

メイン会場の通常入場ゲート脇には、ポケモンの世界観を楽しめる入場無料エリア 「Christmas Village」 も登場する。『ポケットモンスター』シリーズの最新作『Pokemon LEGENDS Z-A』に登場するポケモンたちが、まるでクリスマスマーケットに遊びに来ているかのようにデザインされた空間で、フォトスポットやツリーが設置される予定だ。本エリアは12月11日(木)からオープンする予定となっている。

イルミネーションは、会場の広さを生かした大規模な構成が特徴だ。高さ約12mのツリーでは、15分ごとに特別イルミネーションが上演され、週替わりのBGMと連動した光の演出が楽しめる。『迷宮のしおり』とのコラボレーション時には、作品に登場するキャラクターのイメージカラーに合わせてツリーの色が変化し、音と光で物語の世界観を表現する。赤レンガ倉庫2棟の間を覆うイルミネーションルーフと、海側に見えるツリーが一体となった景色は、会場を代表する撮影スポットの一つになっている。

毎年人気を集める会場限定マグカップも、今年の 「時」 を切り取るアイテムとして用意された。定番の 「オリジナルマグカップ」 は、みなとみらいの夜景と赤レンガ倉庫に雪とプレゼントが降りしきる12月24日の夜を描いた白と、港を背に朝焼けの赤レンガ倉庫に雪とプレゼントが降り積もる12月25日の朝を描いた赤の2色展開だ。「昼と夜の風景が絵に刻まれているのが素敵」 「マグカップの絵柄が可愛くて色違いで揃えたくなる」 といった声の通り、コレクションしたくなるデザインに仕上がっている。

昨年初登場し話題となった、世界的洋食器ブランド 「ノリタケ」 とのコラボによる 「プレミアムマグカップ」 も引き続き展開する。プレミアムラウンジや優先入場チケットなどの特別プランとセットで限定販売されるもので、巨大クリスマスツリーや横浜港に浮かぶ船、プレゼントに囲まれた淑女など、横浜赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットの情景が金と銀の2色で描かれている。ノリタケの白磁を生かしつつ電子レンジに対応しており、記念品としてだけでなく日常使いも想定した実用性を備えている。

フードとドリンクも、クリスマスシーズンならではのラインナップだ。メイン会場には61店舗が集まり、シチューやホットココア、ホットチョコレートから、シュニッツェルやグリューワインといったドイツの定番メニューまで幅広くそろう。クリスマス仕様のデコレーションが施されたメニューも多く、写真に収めたくなるものが多い。さらに、自宅で楽しめるクリスマスグッズやオーナメントなどの物販アイテムも充実している。

イベント会場に加え、横浜赤レンガ倉庫1号館・2号館内の店舗でも、クリスマスに合わせたメニューやアイテムを展開している。マーケットを楽しんだ後は、館内で温かい料理や買い物をしながらゆっくりと過ごすこともできる。

今年のテーマ 「Time」 にちなんだ限定企画として、完全個室の 「プレミアムラウンジ」 も引き続き用意されている。海とクリスマスツリーを一望できる5棟の個室空間は、西洋美術のゴシック期、ルネサンス期、バロック期をイメージした 「時を巡るクリスマス」 というコンセプトでしつらえられており、まるで過去の時代にタイムスリップしたような雰囲気を味わえる。食事は館内のイタリアンレストラン  Cafe & Rotisserie LA COCORICO によるクリスマス限定メニューで、高級食材を取り入れた特別なコースが提供される。

そのほか、フィンランド・ロヴァニエミ市公認の 「本物のサンタクロース」 が来場する 「サンタグリーティング」 や、日本郵便による移動型郵便局 「ポストカー」 を活用した手紙企画など、「今この瞬間」 を形に残すプログラムも用意されている。サンタクロースとの記念撮影は、子どもだけでなく大人にとっても特別な1枚になりそうだ。「ポストカー」 では、会場で記した手紙をその場で投函でき、マーケットを訪れた日の思いをそのまま大切な相手へ届けることができる。

歴史ある赤レンガ倉庫の時間と、訪れる人々のクリスマスの 「時」 がゆるやかに重なり合う 「Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫」。海風を感じながらイルミネーションに包まれ、特別な一日を過ごしたい人にとって、この冬の有力な候補になりそうだ。


 公式特設サイト
https://www.yokohama-akarenga.jp/christmas/