｢コンパクト化｣ や ｢セルフケア志向｣ が定着
インテリア雑貨やライフスタイルアイテムを展開するBRUNO株式会社が、｢2025年 人気アイテムランキング｣ を公開した。キッチン、インテリア、ビューティーの三つのカテゴリーを対象に、2025年1月から10月までのBRUNOオンラインでの販売数を集計したもので、今年の暮らしを象徴するアイテムが並んだ。
ランキングを通して見えてくるのは、暮らしの省スペース化と効率化、そして ｢自分のために手をかける時間｣ を重視する空気の広がりである。代表的な傾向として挙げられるのが、“パ家電”と呼ばれるミニマルな調理家電の定着だ。限られたスペースで最大限の楽しさを引き出すという発想のもと、コンパクトホットプレートをはじめとした調理家電が引き続き人気を集めている。
もうひとつは、“どこでも使える家電”の存在感が増した点である。ハンディファンやスピーカーなど、外出時も自宅でも違和感なく使えるアイテムが広く支持された背景には、仕事と個人時間の境界がゆるやかにつながる生活スタイルの変化があると考えられる。
さらに今年を特徴づけたのが、セルフケア家電の需要拡大である。温冷EMS美顔器やコンパクトヘアドライヤーが上位を占め、自宅で気軽に美容ケアを完結できるプロダクトが“新定番”として浸透した。加えて、こうした美容家電をギフトとして贈る行動が一般化したことも、今年の市場を後押ししたと言える。
キッチンカテゴリーでは、コンパクトホットプレートが今年も1位となった。累計販売数380万台を突破した定番アイテムで、A4サイズで収まるコンパクトさと汎用性が支持されている。鍋料理を可能にするセラミックコート鍋や、多用途で調理効率を高めるマルチスティックブレンダー2が続き、ミニマルとタイパ (タイムパフォーマンス) を重視した選択が強く表れた結果となった。
A4スペースに置けるコンパクトさで、2～3人にちょうどいいサイズ感。焼肉、お好み焼き、ピザ、餃子、ホットケーキなど様々な料理を楽しむことができる。
インテリア・ライフスタイルカテゴリーでは、ポータブルミニファンが首位となり、持ち運べる家電が日常の必需品になりつつあることを示した。冷却プレートファンやボリュームノブスピーカーなど、ユーティリティと遊び心を両立するアイテムが上位に入ったことも印象的だ。
最大約8時間使える充電池タイプのミニ扇風機。夏のレジャーシーンやオフィスではもちろん、モバイルバッテリーにもなるので一年中活躍する。
ビューティー家電では、温冷EMSフェイシャルリフトが1位を獲得した。フェイスケアからボディケアまでを一台でこなす多機能性が評価され、続くコンパクトヘアドライヤーは美容誌によるアワードを受賞するなど、高機能家電の存在感が際立つ結果となった。
これ一台で顔から全身までのケアがかなう温冷EMS美顔器。EMS機能で、表情筋を鍛えて肌のハリをアップ。 イオン導入モードで、浸透しにくい美容成分を角層まで届けてうるおいをとどめる。シートマスクと併用すればスペシャルケアも◎
番外編では、家電ではないアイテムが“今年の顔”に選ばれた点も興味深い。総合1位となったのはBRUNOのカタログギフトで、｢贈り物の選択肢としての家電ブランド｣ という新しいポジションを確立しつつあることがうかがえる。また、ビューティーカテゴリーで1位となった薬用白玉美白シートマスクは、セルフケアの裾野が拡大した2025年を象徴するアイテムだ。
BRUNOでは、暮らしの中で求められている価値観をプロダクトを通じて可視化し、今後も社会トレンドとして発信していくとしている。今年のランキングから浮かび上がったのは、効率化と快適性、そして自分自身のための小さな贅沢をどう暮らしの中に取り入れるかという問いである。こうした潮流は、新しい生活スタイルを模索する来年以降も続きそうだ。
BRUNO ｢2025年 人気アイテムランキング｣
集計期間：2025年1月1日〜10月31日
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