EVENT | 2026/08/29

神社にお参りして、終わりじゃない。ジャズが温泉街を丸ごと歩かせる一日

全12会場・40組200名超が出演、9月27日に新潟・弥彦村で開催

FINDERS編集部

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参拝だけで終わらない街へ。ジャズが誘う弥彦温泉街の一日

彌彦神社に参拝し、名物の温泉まんじゅうを買って帰る——多くの観光客にとって、弥彦村での滞在はそんな数時間で完結してしまうことが少なくない。しかし年に一度、9月最後の日曜日だけは事情が異なる。温泉街の旅館や飲食店、神社の境内、駅の待合室までもが臨時のステージに変わり、ジャズの生演奏が響き渡る。

2026年9月27日(日)に開催される「YAHIKO JAZZ FESTA! Vol.3」は、単なる音楽イベントではない。来場者に村内を歩き回らせる仕掛けそのものが、企画の中心に据えられている。主催は弥彦ジャズフェスタ実行委員会(実行委員長:吉川ナオミ)で、3回目となる今回は全12会場に、総勢200名を超える40組の演奏者が出演する。

前回2025年の第2回では、約1,800名が来場し、有料チケットは840枚販売された。複数の会場を自由に巡りながら音楽を楽しむスタイルは、来場者が温泉街の旅館や飲食店を自然に利用する機会を生み出した。弥彦村は主要な観光スポットがコンパクトにまとまっている一方、参拝などの短時間滞在になりがちという課題を抱えており、今回のフェスはその課題に音楽というフックで応えようとする試みである。

ジャンルを超えた40組と、街をつなぐ無料バス

出演者はストレートアヘッド・ジャズだけでなく、ジプシージャズ、ボサノヴァ、Popアレンジ、さらに地元の弥彦吹奏楽クラブによる演奏や和太鼓、ダンスコラボ、カポエイラまで幅広い。彌彦神社の相撲場やJR弥彦駅、おもてなし広場では、チケットなしで楽しめる無料ステージも多数用意されており、ジャズに馴染みのない人や家族連れでも気軽に参加できる構成になっている。

今年は新たに「弥彦総合文化会館」の小ホールと旧プラネタリウムが会場に加わり、全12会場へと拡大した。会場が広がった分、回遊性を高める工夫も強化されている。温泉街の主要スポットを巡る周遊バスに加え、JR弥彦駅と新会場を結ぶシャトルバスをチケット提示で無料運行し、電車の発着時刻に合わせて運行スケジュールを組む。あわせて弥彦観光協会と連携し、観光案内所でレンタルできる電動バイクの料金を500円割り引く取り組みも行う。

徒歩で温泉街を歩く楽しさを残しながら、遠く離れた会場へもスムーズに移動できる。音楽を軸にしながら、街そのものを回遊するための動線が丁寧に設計されている点が、このフェスの特徴である。

会場には県内の人気キッチンカーが集まるほか、この日だけ味わえる弥彦産の「JAZZクラフトビール」や「伊彌彦米のおにぎり」といった限定コラボフードも登場する。Tシャツや手ぬぐい、温泉タオル、エコバッグなどのオリジナルグッズも販売され、旅館組合と連携した「JAZZおもてなし宿泊プラン」も用意されており、日帰りではなく一泊してフェスを楽しむ選択肢も広がっている。

チケットには、温泉街の加盟店舗で使える500円分のお買物券が付帯し、有効期限は2026年11月30日までとなる。フェス当日だけでなく、秋の紅葉シーズンに再訪するきっかけをつくる仕掛けである。前回開催後のアンケートでは「普段は車で神社と山に行くだけだったので、街を歩くよいきっかけとなった」といった声が寄せられ、来年も参加したいと答えた人は92.1%にのぼったという。

音楽を目的に訪れた人が、街を歩き、食べ、時には泊まっていく。弥彦温泉街を丸ごと使ったこの一日は、ジャズをきっかけに知らなかった弥彦の魅力に出会いたい人にとって、候補に加えてみたい一日である。


YAHIKO JAZZ FESTA! Vol.3(弥彦ジャズフェスタ Vol.3)
開催日時:2026年9月27日(日) 10:30〜20:00(開会式・記念演奏10:30〜)

会場:弥彦村内12箇所(ヤホール、彌彦神社、JR弥彦駅、旅館・飲食店など)

チケット料金:前売券2,500円(税込)、当日券3,000円(税込)(中学生以下無料)

特典:温泉街で使える500円分のお買物券付(有効期限2026年11月30日まで)

主催:弥彦ジャズフェスタ実行委員会

後援:弥彦村
協力:一般社団法人弥彦観光協会、弥彦温泉観光旅館組合


公式サイト
https://yahikojazz.jp/