LIFE STYLE | 2026/08/22

「泊まるだけで、戦国時代へ。」
河口湖に一棟貸し古民家ホテル「HOTEL SHINGEN」着工

武田信玄をテーマにした古民家一棟貸しホテルが山梨・河口湖で着工、2027年春完成予定

FINDERS編集部

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「泊まる博物館」が河口湖に着工、武田信玄の世界観を宿泊体験へ

「歴史を見るのではなく、歴史の中に泊まる」——そんなコンセプトを掲げるホテルプロジェクトが、山梨県河口湖で動き出した。BROOKLYN DESIGN株式会社は、南都留郡富士河口湖町勝山にて古民家ラグジュアリーホテル「HOTEL SHINGEN」の建築工事に着手したことを発表した。完成は2027年春を予定している。

プロデュース・デザインを手掛けるのは、BROOKLYN DESIGN代表の高崎省吾である。掲げるコンセプトは「泊まる博物館」。見るだけの博物館ではなく、触れ、食べ、学び、遊び、そして泊まる場所を目指す。その第一章のテーマに選ばれたのが、甲斐の国を治めた戦国武将・武田信玄だ。

館内には山梨に受け継がれる伝統和紙や墨、書、工芸品などを取り入れ、エントランスでは信玄を象徴する「風林火山」の世界観を現代的な空間演出として表現する。単に和風であることを目的とするのではなく、なぜこの素材なのか、なぜこの言葉なのか、その背景にある歴史まで知ることで、宿泊者が日本文化を深く体験できる空間をつくる狙いだ。

茶道・書道から蕎麦打ちまで、一棟貸しならではの文化体験と設備

HOTEL SHINGENが目指すのは、日本文化を観賞するだけでなく、実際に「体験する」ホテルである。館内では茶道、書道、陶芸、着物、染め体験、蕎麦打ち、日本酒体験など、日本人にとっても改めて日本文化の魅力を発見できるプログラムを計画している。海外からのゲストにとっては、日本という国をより深く知る機会にもなりそうだ。

宿泊スタイルは、最大10名まで泊まれる一棟貸しを予定する。家族や友人、大切な仲間と周囲を気にせず過ごせるプライベートな空間に、古民家ならではの日本建築の美しさと現代的なラグジュアリーを融合させる。敷地内にはプールやビリヤード、別館にはBAR、カラオケ、サウナなどのエンターテインメント設備も計画されており、愛犬との宿泊にも対応する予定だという。

日本文化を体験する昼、仲間と食事や酒を楽しむ夜、そしてサウナで静かに自分と向き合う時間。HOTEL SHINGENは、宿泊施設というより敷地全体をひとつの旅の目的地として設計している点が特徴である。

象徴的な空間の一つとなるのがサウナだ。掲げるコンセプトは「心頭滅却すれば、火もまた涼し」。武田家と深い縁を持つ快川紹喜の言葉として知られ、信玄の時代を想起させるこの言葉を、現代のサウナ体験として再解釈するという。熱の中で雑念を捨て、水に入り、山梨の空気に触れる。単なる設備としてではなく、HOTEL SHINGENだからこそ成立する一つの体験作品として空間を構築する計画だ。

このプロジェクトの射程は、山梨だけにとどまらない。戦国武将とその武将が生きた土地・文化・歴史をテーマにしたホテルブランドとして、「HOTEL NOBUNAGA」「HOTEL KENSHIN」「HOTEL IEYASU」といった構想も既に動き出しているという。それぞれの地域を象徴する武将を入口に、その土地に残る歴史や工芸、食、建築を掘り起こし、現代のホテル体験として再構築する狙いだ。HOTEL SHINGENは、その壮大なプロジェクトの「第一章」に位置づけられている。

歴史をただ見るのではなく、その物語の中で眠るという体験は、旅の目的そのものを変える試みだ。武田信玄から始まり、やがて他の武将のホテルへとつながっていくという構想も含め、日本文化と現代のホテル体験がどのように結びついていくのか、2027年春の完成に向けた続報を追っていきたい。


HOTEL SHINGEN
山梨県南都留郡富士河口湖町勝山
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000181533.html