LIFE STYLE | 2026/08/15

標高2,702mの雲上世界へ。
マイカー規制の乗鞍を越えて上高地まで、一日周遊バスが運行

「乗鞍ライチョウルート周遊バス」 が飛騨高山発で9月運行、2年目の観光ツアー

FINDERS編集部

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マイカー規制区間を両側から巡る、全国でも珍しい周遊バスが2年目の運行

乗鞍岳を挟んで岐阜県側と長野県側、双方のマイカー規制区間をバス一本で行き来できる周遊ツアーが、今年も飛騨高山で運行される。「乗鞍ライチョウルート周遊バス ~平湯温泉・乗鞍畳平・乗鞍高原・上高地 観光ツアー~」は、奥飛騨温泉郷観光協会が主催し、濃飛乗合自動車株式会社が企画・実施する日帰りバスツアーで、2026年で2回目の開催となる。マイカーでは行き来がしにくい乗鞍スカイラインと乗鞍エコーラインの両方を1日で通る周遊ルートは、全国的にも珍しいという。

初回となった2025年の開催では、延べ352名が乗車した。参加者アンケートでは次回参加の意向が99.3%にのぼり、「県をまたいで乗鞍エリアを周遊できること」については89.8%が「非常に魅力的」と回答している。バスガイドの知識や人柄、乗鞍畳平と上高地を効率よく巡れる利便性、リーズナブルな価格設定などが評価され、2年目の開催が決まった。

運行期間は2026年9月1日(火)〜18日(金)、24日(木)〜30日(水)の計25日間である。高山市の「松本高山BigBridge構想推進事業助成金」を受けて運行される取り組みで、乗鞍スカイラインや乗鞍エコーラインが通行止めとなった場合はツアーが中止となる。

標高2,702mの乗鞍畳平から上高地まで、一日で巡る行程と料金

ツアーは午前7時20分に高山バスターミナルを出発し、奥飛騨の玄関口である平湯温泉を経由して、標高2,702メートルの乗鞍畳平バスターミナルへと向かう。畳平では1時間25分の散策時間が設けられており、雲上の世界を体感できる。

続いて乗鞍高原に1時間40分滞在し、乳白色の温泉や自然を楽しんだのち、最後の目的地である上高地で2時間を過ごす。河童橋や大正池といった景勝地を巡り、夕方17時頃に平湯バスターミナル、18時10分頃に高山へ戻る一日行程である。平湯温泉も発着地となるため、ツアー後に一泊して旅の余韻を楽しむ過ごし方もできる。

料金は、高山駅西乗降場発着が大人8,000円・こども4,000円、平湯バスターミナル発着が大人5,000円・こども2,500円、高山駅西と平湯バスターミナルを片道で利用する場合が大人6,500円・こども3,250円と設定されている。最少催行人数は1名からで、ひとり旅でも参加しやすい。

平湯温泉は中部山岳国立公園内に位置し、日帰り湯「平湯の湯」や名物の温泉たまご「はんたい玉子」が楽しめる。乗鞍畳平では高山植物が広がるお花畑や、360度のパノラマを望める魔王岳を歩くことができ、国の特別天然記念物であるライチョウとの出会いも期待できる。乗鞍自然観光案内所では、当日受付のミニガイドツアー(1名2,000円)も用意されている。

長野県側の乗鞍高原では、乳白色の温泉が楽しめる湯けむり館や、電動自転車を借りて一の瀬草原まで走るサイクリングが好評だ。上高地では大正池から梓川沿いを歩き、焼岳や穂高連峰を望みながら河童橋まで向かう散策ルート(徒歩約1時間)が人気だ。

期間中はデジタルスタンプラリーも実施される。バス車内や平湯温泉、乗鞍畳平、乗鞍高原、上高地の計9カ所にスタンプポイントが設けられ、スマートフォンでQRコードを読み取って5カ所以上集めると、平湯バスターミナル内の抽選会場でオリジナルプレゼントの抽選に参加できる(景品がなくなり次第終了)。実施期間は2026年9月1日から30日までで、ツアーが運行されない9月19日から23日の間もスタンプは集められる。

予約は濃飛バスの公式Webサイトのみで受け付けており、乗車日の3日前までの申し込みが必要だ。県境をまたいでマイカー規制区間を一日で巡れる機会は多くはなく、雲上の散策から上高地の清流まで、乗鞍の異なる表情を一度に楽しみたい人には検討したい選択肢である。


乗鞍ライチョウルート周遊バス ~平湯温泉・乗鞍畳平・乗鞍高原・上高地 観光ツアー~
https://norikura-tour.com/