"何もしない"だけじゃない。2026年の旅に人が求め始めたもの
休暇に求めるものが変わりつつある。Booking.com Japanが2026年8月18日に発表した調査によると、日本の旅行者の76.5%が旅の動機に「ひと息ついてリラックスすること」を挙げる一方、75.7%が「現地の食文化や料理を体験すること」、63.2%が「異なる文化や土地について学ぶこと」を求めていることが分かった。単に喧騒を離れて休むだけでなく、その土地の歴史や暮らし、食文化に触れる時間を旅に求める傾向がうかがえる。
この調査は、世界最大級のデジタルトラベルプラットフォームであるBooking.comが、34の国・地域の32,800人の旅行者を対象に、2026年1月に実施したものだ。日本からは1,800人が回答している。2026年に予定している旅行のタイプでも、32.7%が「史跡や博物館など、文化的な観光スポットを訪れる旅」、19.7%が「ウェルネス・スパ・リトリート旅行」を挙げており、観光名所を足早に巡るのではなく、街を歩きながら地域の暮らしに浸り、自分のペースで過ごす旅が選択肢の一つになりつつあることがうかがえる。
Booking.comはこうした調査結果を踏まえ、この夏の旅先として、温泉や歴史的な街並み、地域の食文化を一度に楽しめる西日本の3エリア――岡山、萩、別府――と、周辺のおすすめ宿泊施設を提案している。
大名庭園から倉敷の町家まで。岡山・倉敷で歴史とものづくりに触れる
岡山市では、日本三名園の一つに数えられる岡山後楽園と岡山城を巡り、歴史と自然が調和した景観を楽しめる。少し足を延ばした倉敷美観地区には、白壁の蔵屋敷やなまこ壁、柳並木が織りなす情緒ある町並みが広がり、大原美術館などの文化施設に加え、倉敷帆布や倉敷デニムを扱うショップ、町家を改装したカフェも点在する。岡山市と倉敷市を組み合わせれば、大名庭園や城、歴史的な町並み、アート、地域のものづくり文化を一度の旅で味わえる。
宿泊先には、JR岡山駅から徒歩約2分の「三井ガーデンホテル岡山」が候補になる。2026年8月9日(日)にリニューアルオープンしたばかりで、最上階には岡山の自然に着想を得た植栽や庭園を眺めながら入浴できる「ガーデン浴場」を備える。街歩きを楽しんだ後、都市の中心にいながらゆったりと身体を休められる点が魅力だ。
倉敷であれば、JR倉敷駅と倉敷美観地区の双方に近い「ロイヤルパークホテル倉敷」が拠点になる。館内には倉敷の文化や意匠を取り入れたデザインが施されているほか、旅の疲れを癒やす大浴場や、街並みを見渡せる最上階のビューラウンジも備えている。歴史ある町を歩いた後も、地域の文化を身近に感じながら過ごせる宿だ。
幕末の面影残る萩の城下町と、湯けむりに包まれる別府の温泉街
毛利氏の城下町として発展した萩には、江戸時代の町割が今も残り、白壁やなまこ壁、黒板塀が続く町並みが広がる。幕末・明治維新にゆかりのある史跡も点在し、古地図を片手に当時の面影をたどる街歩きも楽しめる。萩城跡や城下町のほど近くには白砂青松の菊ヶ浜があり、歴史散策の合間に海辺でゆったりと過ごせることも萩ならではだ。
宿泊先には、大正14年(1925年)に「萩の迎賓館」として創業した老舗旅館「萩の宿 常茂恵」がある。約1,000坪の日本庭園を有し、数寄屋造りの客室や館内に展示された書画、萩焼を通して萩の歴史や文化に触れられる。海辺で過ごしたいなら、菊ヶ浜を目の前に望む「宵待ちの宿 萩一輪」が候補だ。日本海を眺めながらくつろげる足湯や、露天風呂付きの客室も備えている。
別府は、街の至る所から湯けむりが立ち上る、日本を代表する温泉地だ。共同浴場や泉質の異なる湯を巡る温泉街歩きに加え、湯治場の風情が残る鉄輪地区では、温泉の噴気で食材を蒸す「地獄蒸し」も体験できる。別府湾を望む「AMANE RESORT SEIKAI」は、全室オーシャンビューで源泉掛け流しの露天風呂を備え、水平線を間近に望む大浴場やスパも用意されている。
温泉に浸り、城下町や港町を歩き、その土地の食や暮らしに触れる。そんな滞在を通して旅先の魅力を再発見したい人は、この夏、西日本の3エリアを候補に加えてみてはいかがだろう。
2026年の旅行トレンド調査
調査主体:Booking.com
調査期間:2026年1月調査対象:34の国・地域の成人32,800人(過去12ヶ月にレジャー・観光目的の宿泊旅行経験があり、2026年に旅行予定がある人。うち日本1,800人)
主な結果(日本の回答者):「ひと息ついてリラックスすること」76.5%、「現地の食文化や料理を体験すること」75.7%、「異なる文化や土地について学ぶこと」63.2%、「個人のウェルネス」59.0%、「史跡や博物館など文化的な観光スポットを訪れる旅」32.7%、「ウェルネス・スパ・リトリート旅行」19.7%
公式サイト
https://news.booking.com/ja