EVENT | 2021/10/15

日本発のステーブルコイン「JPYC」が日本人の購買行動に革命を起こす。岡部CEOのビジョンと現代にマッチした年齢性別関係なく採用する企業の在り方

現在、日本の金融市場で話題を集めている前払式支払手段型日本円ステーブルコイン「JPYC」。その生みの親であるJPYC株式...

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クリエイターやジャーナリストなどのプレイヤーが儲かる世界に

―― 僕はネットメディアの編集をかれこれ15年以上やっているんですけど、命を削るようにコンテンツを作っている人たちよりも、日々何も生み出さなくても収益が上がっていく巨大プラットフォームばかりが儲かっている世界の構造がずっと続いてきた、と肌で感じてきました。でも、コンテンツクリエイターやジャーナリストなど、デジタルの作品をネットで発表する人たちの収益が全体的に上がって、アルバイトや副業をせずに本業だけで生活していける時代が来ると本気で考えています。例えば、JPYCの投げ銭機能が付いているブログサービス「HiÐΞ」は、プラットフォームが経済を支配する中央集権型ではない。クリエイター自身が収益を管理できる自立分散型の世界、いわゆる次のインターネットである、ウェブ3.0を目指しています。その辺はいかがですか?

岡部:仰る通りです。2000年頃から「投げ銭が出来たら良いね!」という話が同じような分野であったんです。銀行振り込みだと手数料高すぎて成り立たないよね、ということでほとんどのプロジェクトは上手く行かなくて、青空文庫さんのような完全無料モデルのようなことになっちゃったわけです。それをHiÐΞとかは変えようとしていて、その時の投げ銭のコインとしてJPYCが選ばれているといいうのはすごく光栄に思います。

ーー 投げ銭の先にNFTを販売するなど、大きいお金が動いて、コンテンツクリエイターやプレーヤーたちがそれだけでプロになれる世界というのはもうすぐそこに来ると思っていますか?

岡部:仰る通りで、今でも当然YouTubeなどを駆使してプロプレーヤーとして活躍されている方はいらっしゃると思うんですけど、JPYCをHiÐΞを使ったクラウドファンディングを組み合わせれば、より簡単になるとは思っています。面白い事例としてはブロックチェーンのゲーム大会の賞金をHiÐΞのクラウドファンディングで集めてそれを使ってJPYC杯という当社と関係ないJPYCが貰えるゲーム大会が開かれて入賞者の方にJPYCが配られるということがあったそうです。すごく面白いなと思うので、これでJPYC経済圏が仮に現在のPayPayみたいな状態になったとしたら、ゲームでJPYCを稼いで暮らしていけるプレーヤーさんが増えると思うんです。それは元々私も一日中ゲームをやっていた人間なのでぜひ実現してほしいなと思います。

――しかし、 PayPayやLINE Payなどは巨大な資本がバックにあるじゃないですか。一般に浸透する、いわゆるキャズムを越えるための戦略はどう考えられていますか?

岡部:基本的に今までのブロックチェーンとそれ以外のところとの違いとしては運用コストがだいぶ違うんです。裏側のサーバーを用意しないでブロックチェーンにお任せ出来るところもあって運用コストをまず下げられます。それと、パーミッションレスでつながれて加盟店契約をしなくても勝手にCtoCで送りあえる、分散型でやれる。この二つは大きな違いだろうと思っていて、費用が下がるからブロックチェーンに移すという方向性もあると思うんですね。

例えばPayPayさんがブロックチェーンに移ってくるみたいな方向性もあり得るし、もう一つはCtoC、まさにメルカリさんみたいな経済圏がブロックチェーン上で大きくなっていって、その時にJPYC、あるいは同じような技術を使ったコインが広く流通する、そういう世界になる可能性は十分ある。人間というのはコストが安い方に自然に流れていきますので。

―― アフターコロナの世界も未だ見えない状況ですし、コロナも何年続くか分からない。中長期的とも言えないですけれど、例えば5年後の世界ってどういうふうに想像されますか?

岡部:社会全体で言うと、分散型への移行は進んでいくだろうと思っています。その方が効率が良いので。一面では管理はしにくくなるんですけど、効率の良い方に世の中が流れると思っているので、分散型はもうちょっと進むかなと思っています。その時にJPYCという存在自体が今のPayPayみたいな形で社会に広く使われるようになると、分散型社会を後押し出来ると思うんです。例えば小さな仕事、記事を一個書くとかでも良いですけど、記事を納品したらJPYCが勝手に振り込まれますみたいな世界観というのが私は来るなと思っていて、そうしたら請求書も出さなくて良いし、インボイスも納税もそのまま自動化で出来るだろうし、お金のやりとりが全部記録に残っているから脱税みたいな問題も減るかもしれないし、世の中が便利になって手間が少なくなる方向に行くと思います。

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