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FINDERSより新年のご挨拶|2019年メディアの新機軸を切り拓き大きく進化します!
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  • 2019.01.01
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FINDERSより新年のご挨拶|2019年メディアの新機軸を切り拓き大きく進化します!

昨年2018年4月にローンチした「FINDERS」。おかげさまで間もなく1年が経とうとする今、新年のビジョンについて明らかにする鼎談を企画した。

メンバーは、株式会社シー・エヌ・エス・メディア代表取締役で創刊編集長の米田智彦、親会社にあたる株式会社シー・エヌ・エス代表取締役の加藤渉、そして取締役の西村誠の3人。

昨年2018年を振り返り、シー・エヌ・エスの新たな新事業として創設されたシー・エヌ・エス・メディアとFINDERSの誕生秘話をはじめ、今年2019年に向けての熱い抱負について語られた模様を紹介したい。

取材・文:庄司真美 写真:神保勇揮

クリエイティブの総合制作会社シー・エヌ・エスがメディア事業を始動したきっかけ

左からシー・エヌ・エス・メディア代表取締役で「FINDERS」創刊編集長の米田智彦、シー・エヌ・エス代表取締役の加藤渉、シー・エヌ・エス取締役の西村誠

米田:そもそもは、2010年にシー・エヌ・エスが企画・制作した「INTEROP meets Creators」という、チームラボの猪子寿之さん、ヒマナイヌの川井拓也さん、それから亡くなられた奈良先端技術科学大学の山口英教授が登壇するイベントで、加藤さんから僕にファシリテーターの依頼をいただいたのが知り合ったきっかけですよね。それから加藤さんとは飲みに行ったり、仕事をしたり、交流が続いていました。その後、僕は「ノマドトーキョー」というプロジェクトを経て本を出版し、ライフハッカーの編集長に就任するわけですが、昨年退任したタイミングで加藤さんと会いました。そこで「なんか面白いことないですかね?」なんて雑談をしていたら、後日、加藤さんからあらたまって「話がある」と電話が来て、メディア事業を始動したいという話を聞きました。そのときお2人はどんなビジョンを持っていたのですか?

シー・エヌ・エスと米田の出会いは2010年6月11日に開催された「INTEROP meets Creators」だった

加藤:そもそもシー・エヌ・エスの会社創立前からイベントを中心にさまざまなクリエイティブを手がけてきて、コンテンツもそのひとつだと捉えていました。でも、どうしてもお客様ありきの事業なので、なかなか自分たちの作りたいコンテンツを発信するアクションまで手が回らなかったのが現状です。本当は、堂々と自社で発信していけるものがあり、そこから既存のクライアントとの連携や一緒に発信していくことができるといいなと考えていました。

西村:シー・エヌ・エスが創立15周年を迎えるにあたり、これまでイベント事業を主軸にしてきた中で、次の展開を模索している頃でした。メディア事業を創設するにあたり、これまで米田さんが築いてきたネットワークやブランドに乗れるというシナジー効果も魅力に感じました。これまでの我々のリソースではできなかったことだし、メディアで僕らの活動についても発信できるのは、新たなビジネス展開としては面白いということを加藤さんとは話していました。

米田:メディア事業は会社の財産としても重要だと捉えていたわけですね。

加藤:はい。自社メディアを発信することで、今後僕らが作っていくイベントやコンテンツにもつながって相乗効果があるようなものを作りたいと考えていました。実際、昨年は法人クライアントのイベント企画に加えて、記事の作成にもつながっています。少しずつではあるけど、チャレンジが実を結んだ事例だと捉えています。

米田:シー・エヌ・エスグループは、イベントの企画制作を筆頭に、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、動画撮影、AR/VR、アプリの開発など、クリエイティブの総合制作会社として、発信型のメディアも運営していくということですよね。ということで、実際にこの1年を通じてメディアの立ち上げをしてみて、本当に大変でしたし、かなり苦戦しました。ご存知の通り、ただでさえ世の中にはメディアが乱立しているし、あらゆる企業がオウンドメディアを運営し、コンテンツも情報も飽和状態ですから。

西村:でも、メディア事業に関してはビジネスとしてうまくいくかどうかというリスクも含め、やるだけの価値はあると思いましたね。今までシー・エヌ・エスは結構堅実にやってきたので、リスクを承知で新しいことにチャレンジするフェイズにきていたことも大きいです。それから、米田さんと話を進める中で、“クリエイティブ×ビジネス”というテーマができ上がり、あらためて僕らがこれまでやってきたビジネスともうまく合致したなと思っています。このテーマなら、独自のコンテンツを発信していけると確信しました。

米田:“クリエイティブ×ビジネス”をテーマにしたのは、これまでさまざまなクリエイターや起業家などにインタビューしてきた中で、僕らが若い時と比べると、圧倒的に財務やファイナンス、M&Aなどの知識が豊富だと感じたからです。今後、ビジネスパーソンにとってクリエイティビティは大事と言われていますが、ビジネスマインドを持ったクリエイターも重要ですよね。これからの時代、その両軸が重要だと考えてテーマを設定しました。

西村:海外ではデザイナーが経営に関わるケースも多くあり、クリエイティブやデザイン分野において強く、イノベーションを起こせる要因のひとつにもなっていると思います。近年、その影響が日本にも来ているからこそ、“クリエイティブ×ビジネス”をテーマにコンテンツを発信していくことで、あらゆる人に刺激を与えられるメディアになると思いました。

FINDERSヒット記事の法則は?

米田:1年間を通じてヒット記事を振り返ってみると、たとえば、「アメリカで密かに巻き起こる『右ハンドル日本車』ブーム。背景には映画『ワイルド・スピード』の影響が」はトップレベルで大ヒットしました。

西村:えっ、あの記事なんだ?意外(笑)。

米田:それから、「【悲報】実家に帰省したら親がネトウヨになってた…元凶の『ビジネス右翼』を生む歴史と構造。そして治療法はあるのか|古谷経衡(文筆家)」とか。

加藤:決して僕らが発信したいコンテンツというわけではないですね(笑)。

米田:最近のヒットだと「全部実話ベースってマジかよ!超絶ブラックな『世界一辞めたい会社』体験レポート」とか、「米国が『ファーウェイ製品は使うな!』と同盟国に要請。一般ユーザーは買ってもいいの?控えるべき?」とかですね。あとは意外なところだと、「『指を入れるだけ』でネイルが印刷できるデジタルネイルプリンター『PriNail』」がものすごくPVを伸ばすなど、編集部としては予測もしなかったような記事が受けることもありました。

それから、夏にヒットした記事だと、「日本の大企業からイノベーションが生まれなくなった理由はほぼ解明できた|フィラメント代表・角勝」があって、その後、角さんとのトークイベントにもつながりましたし、はてなブックマークでは1000人程度ブックマークされています。一方で、ていねいに作ったインタビュー記事が全然当たらないこともありました。1年目でメディアとしてのブランディングも0からのスタートだったので、まずはFINDRESを1から知ってもらうことに専念してきたかたちです。どんな記事が当たるかを探りながら試行錯誤した1年でしたね。

FINDERSをベースに、「人」「事」が環流するエコシステムへ

加藤:あとはシー・エヌ・エスのイベント事業との連携で、沖縄のISCOの記事広告を手がけるといったビジネス展開ができたことも大きな実りでした。それから、実はこれまでシー・エヌ・エスは主催イベントをやったことがなかったのですが、社内のイベントスペースで「FINDERS SESSION」を開催できたことも大きいですね。

米田:「FINDERS SESSION」に登壇いただいたのをきっかけに、シー・エヌ・エスが関わる企業のイベントにもご出演いただいたり、逆にイベントで登壇していただいた方にFINDERSがインタビューしたりといったエコシステム的な環流ができたのもよかったですよね。

まだまだPVの目標数値は到達できていませんが、僕が当初から主要にしていた、“ちゃんと読まれる記事”という面では、総PVに対して滞在時間が約4分とウェブメディアとしてはかなり長いんですよ。これは結構大変なことで、メデイアにとっては重要な財産です。わりと長文の攻めたインタビューが多いので、それもFINDERSの財産で、読んだ方には満足度の高い記事を作れているのではと思っています。

加藤:結局、FINDERSの記事は何本公開したんでしたっけ?

米田:今のところ560本ですね(12月21日時点)。まだまだこれから成長していきますし、攻めていきたいと思っています。創刊イベントのFINDERS SESSION VOL.1ではPARTYのクリエイティブディレクター、伊藤直樹さんが来て下さいましたが、今後もいろんなクリエイターとコラボしながらメディアを成長させていけたらと思っています。

2019年の新しいチャレンジと展開は?

加藤:はい! ずばり4月10日、創刊1周年を「FINDERSの日」と勝手に命名して、1周年イベントも企画します! 去年は良質な記事を作るところに注力してきたので、今年はそうした記事を発信することにも力を入れていきたいと思っています!そこで、もう思い切って主催イベントを開催してしまおうと。イベントの企画はグループ全社、制作・運営はもちろんシー・エヌ・エス、クリエイティブや告知もシー・エヌ・エス、映像もシー・エヌ・エス、それから、調子に乗ってウェブアプリなんかも作ってしまおうかと。ALLシー・エヌ・エスで全力で楽しんで取り組みたいと思っています!

西村:これはシー・エヌ・エスにとってもまったく新しいチャレンジで、そこに広告を投じるというよりは、ビジネスとして培ってきたイベント事業をはじめとするクリエイティブ事業が核にあるので、それら事業でのノウハウと経験を活かした総合力で発信していくのが、僕らのスタイルに合ったやり方なんじゃないかなと思っています。

加藤:今回の1周年イベントでは、これまで記事やイベントに関わっていただいた方、それからイベント事業のクライアントの皆様などの僕らが持つコミュニティを巻き込むのはもちろん、記事だけでなく、映像やアプリなど複合的な発信の仕方ができたらいいですね。どうせやるなら、とことんやってみようかと。あとはいかに集客するかをみんなで考えていければ。そういうことを発表したくて、年賀状にもこのインタビューの告知をしたためた次第です(笑)。

西村:2019年は元号も変わるし、FINDERSはもちろん、シー・エヌ・エスとしても新たなステージを作るためにより一層チャレンジしていきたいですね。

加藤:ようやく周囲に「FINDERS読んでます」という人が徐々に増えているので、ご期待に応えるかたちで記事を企画してもいいかもね。最近、一番嬉しかったのは、某有名IT企業がメディアを作るにあたり、「FINDERSの記事の作り方をかなり参考にしてます」と言われたこと。作り手にそう言っていただけることは名誉なことですよね。

米田:僕も読んでいただいた方からは「FINDERS、いい記事ばかりで面白いね」と聞いています。

加藤:たとえば、イベントにあわせて書籍を作って広告を募集するというのもいいかもね。

米田:連載の電子書籍化はあり得ますね。ウェブメディアではよく見られる、営業が強くて記事広告の案件をガンガンとってくるというスタイルではなく、ほかのメディアにはない発信の仕方を模索するということですよね。

西村:創業以来、シー・エヌ・エスとしてこだわっているのは、クリエイティブの質です。だから米田さんが言うように、質をわかってくれる人たちに届けられるといいなと思います。それが「右ハンドル」の記事がきっかけだったとしてもいいですし(笑)。

米田:ただ、いい記事を作っても読まれないというジレンマもあるんですよね。だから、キュレーションメディアやポータルサイトなどの外部との連携も引き続き注力する必要はあると思っています。

加藤:すでに僕らが持っているコミュニティには大体リーチできていると思うので、今年はこれまで関わったことのない業界など新たなネットワークを開拓していきたいですね。そこからさらにネットワークを広げられればと。

米田:シー・エヌ・エスはこの15年間、これほどあらゆる仕事を手がけてきているのに、裏方だけに業界認知度が僕の中では低いと感じていて、もったいないなと思っているので、グループ全体のブランディングにFINDERSが寄与できたらとも考えています。

西村:そもそも少数精鋭で、当初はこんなに規模を拡大するつもりはなかったんだよね(笑)。ここ数年で会社の規模を大きくせざるを得なくなってきたというのが実感ですね。

米田:FINDERSも少数精鋭で良質な記事を作るというのが根幹にあるので、マインドは一緒ですね。あとはシー・エヌ・エス本社にイベントスペースがあるのがメディアとしてはかなり大きいです。FINDERSを起点にリアルイベント、電子書籍の出版など、あらゆることに拡張していければと思っています。

加藤:最近、他社の方から「一緒にイベントをやりませんか」というご相談もちらほらいただくので、そうしたコラボが増えたら、これまでとは違ったおもしろい展開ができるよね。まずは「FINDERS’s Day」のイベント名を決めようよ。

米田:名前は「FINDERS WORLD」とか(笑)。そこは追って詰めるということで、乞うご期待です(笑)。とにかく僕は、FINDERSを通して、「こんなすごい才能があるよ」「こんな面白いことがあるよ」ということ、世の中を少しでも明るくして未来を作っていけるメディアにしていきたいと思っています。

加藤:そうだよね。せっかく“ビジネス×クリエイティブ”がテーマなんだから、ビジネスやクリエイティブに広く貢献できるといいよね。

西村:1周年イベントでは、たとえば、ファインダーをのぞくと、その先にいろいろなものが見えるといった演出があったらおもしろいかもね。

米田:アトラクション的な演出ですね(笑)。FINDERSのネーミングは、我ながらしっくりくるものだったなと思っているんです。「カメラのファインダーで世界をのぞく」という意味と、新しい価値を「発見する人たち」という2つの意味を込めてつけたネーミングです。

西村:かなりしっくりきました。イベントの世界観にもそれを表す何かを演出できたら素敵ですよ、きっと(笑)。

米田:ありがとうございます。追って相談させてください(笑)。というわけで、2018年の1年間で開拓した読者層はもちろん、今年はより多くのビジネスパーソンに読んでいただけるように趣向を凝らしていきたいと思っていますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

加藤&西村:本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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