漫画やゲームなどに登場する人気キャラクターはそのメディアの枠を飛び越え、映画化や実写化されたり、はたまたグッズやCDが発売されるなど、多彩なメディアで展開される。いわゆるメディアミックスだ。日本国内だけでなく世界中で行われているビジネスモデルである。
そこで、TitleMaxが制作した、キャラクター「メディアミックス」総収益の世界ランキングのグラフを紹介する。果たして、日本のキャラクターは海外でどれほどの成功を収めているのだろうか。
これがキャラクター「メディアミックス」総収益の世界ランキングだ!
こちらのグラフをご覧いただきたい。それぞれのキャラクターのメディアミックスの総収益をグラフの大きさで表している。そして、その収益の源泉を色分けしており、赤がビデオゲーム、黄がグッズ、オレンジがトレーディングカード、グレーが漫画、黄緑が各種チケットといった具合だ。ベスト10は下記の通り。
1位 ポケットモンスター 総収益921億ドル(約10.1兆円)
2位 ハローキティ 総収益800億ドル(約8.8兆円)
3位 くまのプーさん 総収益750億ドル(約8.3兆円)
4位 ミッキーマウス 総収益706億ドル(約7.8兆円)
5位 スターウォーズ 総収益656億ドル(約7.2兆円)
6位 アンパンマン 総収益603億ドル(約6.6兆円)
7位 ディズニープリンセス 総収益452億ドル(約5兆円)
8位 スーパーマリオ 総収益361億ドル(約4兆円)
9位 少年ジャンプ 総収益341億ドル(約3.8兆円)
10位 ハリーポッター 総収益309億ドル(約3.4兆円)
ディズニーを上回る日本のキャラクター
1位に輝いたのは日本発のキャラクター、ポケットモンスター。総収益921億ドルを稼ぐ。1996年にゲームボーイ用ソフトとして発売され、同年ポケモンカードが発売。2016年にはスマホ用ゲーム「ポケモンGO」がヒット。2021年7月には中国のテンセントと協力して制作されたNintendo Switch用ゲーム「ポケモンユナイト」が配信開始。そして2022年11月に発売された「ポケットモンスター スカーレット/バイオレット」は、合計2000万本以上を売り上げるメガヒットとなった。
2位はハローキティで総収益は800億ドル。130カ国以上で5万点もの商品を発売。さらにプーマ、エイソス、ハーシェルなどの企業とライセンス契約を結んでおり、さらに2019年11月にはeスポーツチームFNATICとのコラボグッズの販売を行うなど、日本のカワイイ文化を牽引するキャラクターとして、ほぼすべての種類の商品に登場していると言えるだろう。
3位はくまのプーさん、4位はミッキーマウス、5位はスターウォーズと、ディズニーが上位を占めた。このランキングは個別のキャラクターのメディアミックスであるため、ディズニーランド等テーマパークのチケットは含まれていないものと思われる。ディズニーは2019年11月、独自のストリーミングサービス「Disney+」をスタート。初日の登録者数は1000万人、2022年12月時点で登録者数は1億6180万人まで増えている。
このランキングトップ25の内、実に日本のキャラクターが10個も含まれている。ちなみに、「Fist of The North Star」とは「北斗の拳」のことだ。改めて、日本のキャラクターが世界中で愛されていることを知り、誇らしく感じた。
2023年3月29日更新(初出は2019年12月10日)