LIFE STYLE | 2025/08/04

シュラン・ビブグルマン8年連続獲得
韓国発のコムタン専門店 「オクドンシク」 が日本初上陸

コムタンスープの進化形 「デジコムタン」 が東京・大久保に登場

FINDERS編集部

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ソウル・ニューヨーク・ハワイで行列の一杯がついに東京・大久保で―ミシュラン評価の背景にある“シンプルさの本質”とは

韓国・ソウルで8年連続ミシュラン・ビブグルマンを獲得しているコムタンスープ専門店 「オクドンシク」 が、2025年8月7日(木)、東京都新宿区大久保に日本初店舗をオープンする。

オクドンシクは2017年に韓国で創業し、牛肉ではなく豚肉を使った透明感のあるスープ 「デジコムタン」 で注目を集めてきた。豚ウデ肉と香辛野菜を塩のみで丁寧に煮出したそのスープは、しっかりとした旨味を持ちながらも驚くほど軽やか。見た目にも澄んだ一杯は、現代的な “ミニマリズムの味” を体現している。

韓国料理といえば濃厚な味付けや辛さが印象的だが、オクドンシクのスタイルはまさに対極にある。「Essence of Simplicity(シンプルさの本質)」 をスローガンに掲げ、韓国料理の奥深さと繊細さを引き出す挑戦を続けてきた。その成果は国内外の評価にも表れており、ソウル本店は2018年から現在まで、8年連続でミシュラン・ビブグルマンに名を連ねている。

オクドンシクは韓国国内にとどまらず、2022年にはニューヨークに進出。ポップアップを経て常設店を構えた同地では、ニューヨーク・タイムズのフードコラムニスト、ピート・ウェルズ氏がその味を絶賛。2023年のベストディッシュ8選に選ばれ、さらに同紙の「ベストレストラン100」にも2年連続で名を連ねた。また、2025年にはハワイ・ホノルルにも新店舗を構えるなど、その勢いはとどまることを知らない。

創業者でありオーナーシェフのオク・ドンシク氏は、一流レストランやホテルでの経験を経て、自らが理想とする一杯を追求。豚肉の繊細な風味を生かすため、あえて塩のみで味を整える。ご飯の上に無塩のスライス豚肉をのせ、75〜80℃に保たれたスープを注いで提供するスタイルは、韓国の伝統と現代的感性を融合させた美学とも言える。

オーナーシェフのオク・ドンシク氏

東京・新大久保と東新宿の中間に位置する新店舗は、全18席のこぢんまりとした空間で、ソウル本店と同様に事前予約不可の先着制。連日行列の韓国やニューヨークでの人気を思えば、日本でも同様の熱気が予想される。

「刺激的な味ではなく、素材のもつ“澄んだ旨味”で勝負する」。その哲学を貫くオクドンシクの一杯は、外食の多様化が進む現代において、あらためて“何を食べるか”の本質を問いかけてくるようでもある。韓国料理の新しい扉を開く静かなる革新に、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがだろうか。


옥동식 Okdongsik (オクドンシク)
住所:東京都新宿区大久保2-6-10
アクセス:JR山手線 新大久保駅 徒歩12分/都営大江戸線 東新宿駅 徒歩10分
営業時間:11:00~15:00 (ランチ)、17:00~22:00 (ディナー)
定休日:月曜日 

公式HP
https://okdongsik.net

Instagram
https://www.instagram.com/okdongsik.jp