ITEM | 2025/11/13

日本のマッチ文化150年に灯を継ぐ。日東社が放つ“青の炎”「BLUE LABEL MATCH」

創業100年の老舗・日東社が挑む“マッチのニュースタンダード”

FINDERS編集部

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兵庫・姫路の老舗マッチメーカーが生んだ、現代の暮らしに溶け込む“青いマッチ”

日本にマッチが誕生して150年。使い捨てライターの普及や禁煙化によって市場がかつての100分の1にまで縮小する中、兵庫県姫路市に拠点を置く老舗マッチメーカー・日東社が、新しい時代の「マッチのかたち」を発表した。その名も『BLUE LABEL MATCH』。2025年11月4日(火)より全7種が順次発売される。

大正12年に創業し、頭薬の塗布から梱包までを一貫して行う数少ないメーカーとして知られる日東社。創業から1世紀を経た今、同社は「火をつける道具」から「暮らしを彩るインテリア」へと、マッチの役割を再定義した。象徴的なのは、軸木まで藍色に染め上げたミニマルなデザイン。頭薬は白、ラベルは青と白のツートーンで構成され、どこか懐かしく、同時に洗練された印象を与える。

開発のきっかけは、創業100周年を迎えた同社が社内に立ち上げた「マッチの価値を見直す」プロジェクトだった。デザインディレクションには、「ロングライフデザイン」を掲げるディアンドデパートメント株式会社が伴走。伝統と現代感覚を融合させた日東社の“ニュースタンダード”として、『BLUE LABEL MATCH』は誕生した。

「これまでは注文に応じてマッチをつくるだけの存在でしたが、『ブルーラベル』の開発で、マッチの新しい価値を自分たちの手で示せた」と語るのは商品企画担当の大西潤氏だ。SNS上では「かわいい」「インテリアに飾りたい」といった声が相次ぎ、X(旧Twitter)では1万件を超えるリポストを記録。2025年6月に出展した「インテリアライフスタイル」でも注目を集め、お香やキャンドルと並べて販売したいという声が国内外から寄せられたという。

1970年代のライター登場以降、需要減に苦しんできたマッチ業界。その中で、国内で一貫製造を続けるメーカーはわずか2社となった。そんな中でも、日東社はOEM供給や技術継承を重ねながら、日本のマッチ産業の灯を守り続けてきた。 『BLUE LABEL MATCH』は、その歴史に新しいページを加える試みである。


BLUE LABEL MATCH公式サイト
https://nitto-sha.co.jp/blue-label

NITTOSHA MATCH ONLINE SHOP
https://nittosha.base.ec/