"人を選ぶ"仕事から時代を読み解く、キャスティング会社発のカルチャー研究誌
"人を選ぶ"仕事は、時代が何を欲しているかを映し出す。広告キャスティングの現場でその感覚を磨いてきた株式会社キアズマが、2026年8月24日、カルチャー研究ZINE『人選公論(じんせんこうろん)』を創刊した。TV-CMやWEB-CMのキャスティングを専門とする同社が、日々のリサーチから見えてくる時代の変化を、社内にとどめず社外へひらくための試みである。
キアズマは「人間はめんどくさい。だから、おもしろい」を信条に、丹念なカルチャーリサーチによる文脈洞察を強みとしてきた企業だ。巻頭のステートメントでは、キャスティングを「クリエイティブの表層ではなく、社会のいまを読み解く窓」と位置づけ、アテンションとアルゴリズムに覆われていく時代への「静かな抵抗」だとも綴っている。
誌名は硬派な論壇誌を思わせる『人選公論』だが、実際に手に取るとB5判・中綴じの手製本という手仕事の温度が伝わってくる。表紙の撮影は映画監督・川上さわが手がけた。効率とデータドリブンが加速する広告業界のなかで、あえて紙とリサーチに時間をかける姿勢そのものが、この創刊が投げかけるメッセージのひとつになっている。
創刊号は結成6年で即完売が続く劇団「南極」を特集
創刊号の特集は、2020年に結成され、俳優・劇作家・音楽家・イラストレーターら多彩な10名からなる劇団「南極」である。公演のチケットが即完売する状態が続き、業界内外のクリエイターから熱視線を集める集団だ。脚本・演出を手がける主宰・こんにち博士のロングインタビューを軸に、メンバー10名の紹介までを収録し、創作の裏側に迫っている。
誌面にはほかに、宣材写真から「ツヤ」が消えたという定点観測から消費の変化を読み解く「映え消費から、質感消費へ」、広告キャスティングに求められ始めた新しい解像度を論じる「ウォッチャーを、ウォッチする。」という2本の独自リサーチを掲載する。屋外広告研究家・加藤誠也氏やドラマウォッチャー・明日菜子氏によるコラムに加え、雑誌『広告批評』元編集長で同社顧問を務める河尻亨一氏による海外広告動向レポートも収める。付録として、リサーチャーチームが選ぶ「2026上半期 注目タレント50名リスト」も付く。
印刷版はB5判・本誌24ページ+副本16ページからなる部数限定の手製本で、一部ごとの制作のためなくなり次第販売終了となる。価格は1,000円+税でオンラインストアにて販売するほか、公式サイトではメールアドレス登録制でPDF版を無料配布している。
「なぜ、いまこの人なのか」という問いを通して時代の空気を読み解きたい人は、公式サイトから無料のPDF版を覗いてみるとよいだろう。
『人選公論』by KIAZMA
発行:株式会社キアズマ
発行日:2026年8月24日
仕様:B5判/本誌全24p+副本全16p/中綴じ・手製本
発行形態:部数限定
価格:1,000円+税(オンラインにて部数限定販売)
PDF版:無料(公式サイトよりメールアドレス登録制でダウンロード)
オンラインストア
https://www.books-and-goods.tokyo/product/-by-/LF74IPSYUJCATANH4AH5C5FQ?cp=true&sa=false&sbp=false&q=true
公式サイト
https://kiazma-casting.com/whitepaper/