国産ブランド豚の魅力を「とんかつ」で知る、初の一般参加型グランプリ
サクサクの衣にジューシーな肉汁、とんかつは日本人にとってまさに国民食といえる存在だ。しかし、その味を決定づける豚肉の産地や品種を意識している人は意外なほど少ない。とんかつベス豚グランプリ実行委員会が実施した調査によると、豚肉を購入する際にブランド名を意識していない人は74%、とんかつを食べる際に意識していない人は79%と、実に約8割が銘柄を気にしていないことが明らかになっている。
一方で、豚肉の卸売価格は近年上昇を続けており、東京食肉市場の統計では2025年7月に過去最高値を記録。家計の味方であったはずの豚肉は高級食材に近づきつつあり、消費者の“豚肉離れ”が懸念されている。価格が上がるいまだからこそ、ブランドごとの違いを知り、その魅力を再発見することに価値があるといえるだろう。
そうした背景のもとで誕生したのが、全国の名だたるブランド豚を集め、食べ比べによって“とんかつにもっともふさわしい豚肉”を決定する初の一般参加型イベント 「とんかつ べス豚グランプリ」 である。参加者は沖縄のあぐー、香川のオリーブ豚、鹿児島のかごしま黒豚、群馬の上州麦豚、東京のTOKYO X、茨城の常陸の輝きといった6産地のブランド豚を食べ比べ、投票。その集計によって、10月1日の 「とんかつの日」 に合わせて “べス豚” が決定する。
今回集結する6つのブランド豚は、それぞれに個性と歴史を持っている。
沖縄県の「あぐー」は、600年前に中国から渡来した琉球島豚をルーツに持つ在来豚。脂に旨味とさっぱりした後味があり、小柄ながらも強い存在感を放つ。
香川県の「オリーブ豚」は、オリーブオイル採油後の果実から作る「オリーブ飼料」で育てた豚。赤身の甘味と旨味が際立ち、脂も軽やかで誕生から10周年を迎えるブランドだ。
鹿児島県の「かごしま黒豚」は、さつまいも入りの飼料を与え、厳格なルールのもとで生産される。柔らかい肉質と歯切れの良さ、そして甘味の強さから日本を代表する銘柄豚に数えられている。
群馬県の「上州麦豚」は、麦を多く含む専用飼料で育てられ、臭みのないさっぱりとした味わいが特徴。深い旨味を持ちながらも軽快に食べられる点が支持されている。
東京都の「TOKYO X」は、1997年に誕生した希少なブランド豚。上品な香りとほのかな甘味、さっぱりした脂質に加え、一般豚の約4倍のビタミンB1を含む栄養価の高さも注目される。
茨城県の「常陸の輝き」は、霜降りの多さと柔らかな肉質が特長。旨味と甘味の基盤となるアミノ酸が豊富で、三拍子そろった味わいが楽しめる。
いずれの銘柄も個性豊かで、食べ比べを通じてその違いを体感できる貴重な機会となるだろう。
ブランド豚の未来を担うイベントに
本イベントを主催する「とんかつベス豚グランプリ実行委員会」は、全国の産地団体が連携して組織された。目的は、各銘柄豚の魅力を広く発信し、消費拡大や地域振興につなげること。国産豚肉が直面する課題を背景に、食文化を支えるブランド豚の価値を改めて知ってもらう場として期待されている。
参加費は無料で、各会場先着100名まで。とんかつを頬張りながら、あなたの“推し豚”を選ぶ楽しさを味わってみてはいかがだろうか。
とんかつベス豚グランプリ実行委員会について
「とんかつベス豚グランプリ」の開催を通じて、各銘柄豚の魅力を広く発信し、その消費拡大と地域振興を図ることを目的に組織。(構成員:JAおきなわ銘柄豚推進協議会、オリーブ豚振興会、鹿児島県黒豚生産者協議会、群馬県食肉品質向上対策協議会、TOKYO X - Association、常陸の輝き推進協議会)

「とんかつ べス豚グランプリ」
新宿会場
日時:2025年9月17日(水) 11:00~15:00
会場:新宿三丁目テラス(東京都新宿区新宿3-16-4)
有楽町会場
日時:2025年9月24日(水) 11:00~15:00
会場:東京交通会館(東京都千代田区有楽町2-10-1)
丸の内会場
日時:2025年9月30日(火) 11:00~13:00
会場:3×3Lab Future(東京都千代田区大手町1-1-2 大手門タワー・ENEOSビル1階)
定員:各会場先着100名
参加費:無料
公式サイト
http://beston-gp.jp/
公式X
https://x.com/beston_gp
公式Instagram
https://www.instagram.com/beston_gp/