「まだ移住は考えていない」人に向けて、南青山に生まれた入口
移住はまだ考えていない。今の会社を辞めるつもりもない。でも、今とは違う暮らし方や働き方には少し興味がある。そんな段階の人に向けた場所が、2026年9月5日(土)、東京・南青山に誕生する。
福島県いわき市と、いわき市に本社を置く株式会社ALL IS NEW(代表取締役:吉田直哉)が企画・運営する移住交流プロジェクト「スナックいわき」の第1回が、15:00から18:00まで、南青山のTIビルB1Fで開催される。参加予定者は20名程度である。
会場となるのは、その名の通りスナックという形式だ。いわき市内で活躍するプレイヤーが毎回“ママ・マスター”としてカウンターに立ち、地酒や特産品を味わいながら参加者と語り合う。移住相談会でも観光PRイベントでもなく、移住をまだ具体的に考えていない人が、決める前から地域の人や暮らしに触れられる場をめざしている。
転職エージェントとスナック経営、二つの経験から生まれた発想
仕掛け人は、約20年にわたり転職エージェントとしてキャリア支援に携わり、これまで累計1万人以上のキャリア相談に向き合ってきたALL IS NEW代表の吉田直哉である。ALL IS NEWは創業時から転職エージェント事業を継続する一方、自治体や企業と連携した地方創生事業にも取り組んできた。
吉田は長年の経験から、転職と移住には共通点があると感じてきたという。どちらも人生における大きな決断であるほど、相談すること自体のハードルが高くなる。まだ転職するとも移住するとも決めていない段階では情報収集をためらい、いよいよ環境を変えざるを得なくなってから初めて動き出すケースは少なくない。だが、その時点で選べる選択肢はすでに限られている。
日常的に自分の外側にある価値観や暮らし方に触れておくことが、いざという時の選択肢を広げる。この考え方を移住にも応用し、地域を知るための入口として選んだのがスナックという場所だった。吉田自身、過去に常設のスナックを3店舗運営していた経験があり、副業でママを務める人に運営を任せるシェアリングストアの形態も試みている。年齢も仕事も異なる人がカウンターを囲み、ママを介して自然に会話が生まれ、そこから新しい人間関係や仕事が生まれていく――その経験が、今回のプロジェクトの原点になっている。
20名限定、毎月替わるいわきの“ママ”と出会う夜
スナックいわきの1回あたりの参加人数は20名程度で、2026年9月から毎月1回、一日限定で開かれる。大人数を一度に集めるより、一人ひとりがしっかり話せる規模を継続し、そこで生まれた関係を少しずつ広げていくことを重視した設計だ。
第1回のママを務めるのは、いわき市内でイタリアンレストランやゲストハウスを運営する北林由布子(株式会社やまと/GuestHouse&Lounge FARO iwaki)である。観光パンフレットには載らない、いわきで暮らし働き遊ぶことの実感を、本人の言葉で参加者に伝える。
プロジェクトが見据えるのは、東京での一夜だけでは終わらない関係だ。移住するかどうかだけでなく、遊びに行く、誰かに会いに行く、仕事で関わる、何度も通う、二拠点で暮らす――地域との関わり方は一つではない。まだ移住を考えていない人も、まずはこのカウンター越しに、いわきの人と杯を交わすところから始めてみてはどうだろう。
スナックいわき
実施主体:株式会社ALL IS NEW、福島県いわき市
第1回日時:2026年9月5日(土)15:00〜18:00
会場:東京都港区南青山6丁目2-10 TIビル B1F
参加予定者:20名程度
初回ママ:北林由布子(株式会社やまと/GuestHouse&Lounge FARO iwaki)
開催頻度:2026年9月より毎月1回、一日限定で開催予定
公式サイト
https://snack-iwaki.com/