CULTURE | 2022/04/14

「今買っておけば将来絶対儲かる」跋扈する「メタバース原野商法」に騙されないために知っておくべき3つのこと

Photo by Shutterstock

足立 明穂
ITトレンド・ウォッチャー、キンドル作家
シリコンバレ...

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「今のうちに購入しておくと将来何倍にもなる」と言われたのですが……

Photo by Pickawood on Unsplash

とあるSNSに「知人から『これから始まるメタバースがあって、企業参入も決まっているから、今のうちにメタバースの土地の権利を買っておくと儲かる』という誘いを受けました。どう思いますか?」といった投稿がありました。

先のエクシングワールド事件を知っていれば、すぐに怪しいと思うでしょう。しかし、投稿主は大学生。あの事件は10年以上前の話なので、20代、いや、30代でも知らない人は多いでしょう。当時、セカンドライフなどの仮想空間に関心を持っていない人からすれば、リアルな原野商法とバーチャルな原野商法と区別などつかないので記憶に残っていません。

単純なメタバースでのバーチャルな土地だけでなく、NFTとも組み合わさって「土地の証明書が発行される」「NFTマーケットプレイスで売買できる」とか、「土地の値上がりに加え仮想通貨の高騰もあるので、何十倍にも跳ね上がる」といった巧妙な説明がされているようです。

このような投資話にいきなりなるのではなく、メタバースやNFTの解説やトレンド紹介などのセミナーとして集客し、そのセミナーの最後で投資話として勧められることもあります。最近は、オンラインで簡単にセミナーが開催できるので、実態は見えにくくなりつつあります。

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