地下鉄・海岸線の駅構内が、ねこたちの小さな美術館に
若手アーティスト支援を目的としたアートプロジェクト 「KOBE SUBWAY MUSEUM」 は、神戸市営地下鉄海岸線の駅構内において、2026年1月29日(木)から3月22日(日)までの間 「ねこ展 @ KOBE SUBWAY MUSEUM」 を開催している。
本展は、多くの人に親しまれてきた存在である 「ねこ」 をテーマに、アートをより身近なものとして楽しんでもらおうと、三宮・花時計前駅、旧居留地・大丸前駅、ハーバーランド駅、中央市場前駅、新長田駅の海岸線の5駅で、通勤や通学、買い物の合間に、ふと足を止めた先でアートと出会う場を設けている。
参加アーティストは、神戸にゆかりのある作家を中心とした7名。アクリル絵の具によるきらめく色彩、日本画の顔彩と現代的な構成、ペン画による猫の息づかい、立体作品やブロンズ彫刻まで、表現は実に多彩で、同じ 「ねこ」 というモチーフでありながら、作家ごとの視点や感性によってまったく異なる世界観を楽しむことができる。
ぽじこ 「受容」 (2025年/アクリル絵の具、キャンバス/53×53×1cm)
大阪府出身。神戸市在住。アクリル絵の具を使用して作品を制作。目で見てきらきらしているもの、心で輝いていると感じるものを描く。綺麗なものを、綺麗と感じたまま素直に描き、ときどき光の当たらないものにも焦点を向ける。
カタヤマアヤナ 「ねこ」 (2025年/顔彩、アクリル、キャンバス/45.5×38cm)
武蔵野美術大学 短期大学部 グラフィックデザイン科 卒業。2018年に神戸へ移住。2021年よりC.A.P.スタジオアーティストへ参加。日本画で使われる顔彩とアクリルという異なる質感の絵の具、鮮やかな色彩、黒白の帯といった要素を対比させることで、新鮮な印象と立体感を生み出すことを試みている。
山田貴裕 「友愛」 (2025年/インク、紙、鉛筆、色鉛筆/20×20cm)
1983年、神戸生まれ。猫の画家。動物をテーマに、主に猫の白黒ペン画を描く。シンプルな画材を通じ、動物の温かみ、生き生きとした様が現れることを目指す。2020年代より『フェルメール猫』シリーズなど、デジタルとアナログの融合も模索。
ミキテライ 「bird of passage」 2025年/アクリル絵の具、キャンバスパネル/5.5×38×2cm ※参考作品画像
映像制作を経て、ペインターとして神戸を拠点に活動。自然や静物などの日常的モチーフを自分の日々の関心事と結び付け、色彩やラインの配色を活かしたシンプルかつ潔い画面で表現できるよう心掛けている。鑑賞者と程よい距離感に存在する絵を目指している。
大谷太郎 「ねこ13」 (2025年/油彩x油彩用紙/6cm×12cm)
1979年、神奈川生まれ。2004年、ドイツ国立カールスルーエ造形芸術アカデミー絵画・グラフィック科卒業。学位獲得。偶然性を取り入れた自由なタッチを特徴とし、点描を思わせる描写によって画面にリズムと奥行きを生み出す。暖色と寒色が混ざり合う大胆な配色とあいまって、具象と抽象のあわいをたゆたうような幻想的でグラフィカルな世界を描く。
アレトコレココ 「ユキヒョウ」 (2024年/ワインキャップシール、レジン、コルク/29x35x5.5cm)
大阪府出身。京都市立芸術大学 彫刻科卒。ワイントップアートという新しいアートジャンルを築く。「ワイントップアート」とは捨てられるはずのワインの蓋やコルクを素材とし、着色はせずに、素材の色をいかして主に立体作品を制作する。「今、ここ(地球)に生きる」をテーマに、愛する動物をモチーフに生き物の美しさ、尊さ、個性を表現する。
岩本依留羽 「判断されるヒト -右耳-」 (2026年/ブロンズ/29×15×8cm)
1992年、愛知生まれ。東京藝術大学美術学部工芸科鋳金研究室 卒業。東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻鋳金研究分野 修了。第9回「Artist meets Art Fair」に入選 、「KOBE ART MARCHE 2024」会場で展示。
また、本プロジェクトでは、展示だけでなく作品を購入することでアーティストを応援している。各駅に設置されたQRコードをスマートフォンで読み込むと、作品の購入サイトにアクセスすることができる。購入ページは、日本最大級のアート専門ECサイトである Art Scenes に設けられており、駅に展示されている作品だけでなく、各アーティストの他作品も閲覧・購入が可能だ。
「KOBE SUBWAY MUSEUM」 は、一般社団法人神戸芸術振興協会が、神戸市からの委託事業として展開するアート・プロジェクト。駅という日常の空間を若手アーティストの発表や挑戦の場として支援につなげ、市民や観光客が日常のなかで気軽にアートと出会うことのできる環境をつくり出すことを目指しており、地域の芸術祭やイベント等との連携を通じて、神戸の街全体に文化・芸術活動を広げ、街全体で 「アートのまち・神戸」 を盛り上げる事を目指しているという。
会期中の2月22日(土)は 「猫の日」 にあたる。普段の生活や通勤や通学に利用している駅という空間で、「ねこ」 たちと出会う時間は、忙しい日々の中にほっとした時間を与えてくれるかもしれない。
ねこ展 @ KOBE SUBWAY MUSEUM
実施期間:2026年1月29日(木)〜3月22日(日)
実施駅:三宮・花時計前駅/旧居留地・大丸前駅/ハーバーランド駅/中央市場前駅/新長田駅
協力:ギャラリーMOS、神戸北野美術館
運営:一般社団法人神戸芸術振興協会
企画・協力:株式会社TODOROKI
公式WEBサイト
https://kobe-subwaymuseum.com/
公式Instagram
https://www.instagram.com/kobesubwaymuseum/