徹夜で飲酒も関連を否定
そして、被告人質問。まずは弁護人から。
弁護人「冒頭陳述では、犯行当時無職だったとなってますけど?」
Y被告人「自営ではやってましたけど…」
弁護人「収入はなかったんですよね?」
Y被告人「そうですね」
仕事がない中、宮古島に紹介してくれる人が待っていたようで、仕事を得るために約束の時間に行く必要があったようです。
弁護人「羽田空港って第一と第二ターミナルがあって、第一ターミナルに行っちゃったってことなの?」
Y被告人「どこに行けばいいのかわからなくて、ANAの方を探したけどわからなくて、探し回って走ったけど間に合わなくて…」
弁護人「駅降りるとJALとANAってハッキリ書いてあるけどねぇ~…」
3年も前のことをイヤミっぽく言われても間違ってしまったものは仕方ないでしょ。
弁護人「で、事件のこと訊きますけど。遅刻しないように飲酒して徹夜したと。酒の影響もあるんですかね?」
Y被告人「いや、酔ってはいないです」
弁護人「カッとしてやっちゃった?」
Y被告人「そうですね」
弁護人「振り返って、どうすればよかったと思います?」
Y被告人「…ん~…」
弁護人「乗ろうとしてたのは直行じゃなくて那覇行きでしょ。次の便もあったみたいじゃないですか」
Y被告人「そういう説明もしてくれなくて。向こうで待ってる人もいて焦ってしまって…」
どうやら次の便があったみたいですね。先方に乗り遅れたことを正直に伝えて、宮古島に行く別のルートを探すべきだったのでは。怒って解決しないなら怒るだけ時間の無駄ですし。
弁護人「で、パーテーションの一部にタテ12cmヨコ17cmの穴を空けて、今はどう思ってますか?」
Y被告人「申し訳ないです……。弁償したい気持ちはあるんですけど、全額って言われると…」
弁護人「7月6日から約1カ月間、身柄の拘束受けてどうでした?」
Y被告人「メチャクチャきつかったです。体も精神的にも」
と、もう懲りたので二度と同じことはしないと約束して、弁護人からの質問は終了。それにしても2018年11月の事件なのに、2021年7月に身柄拘束って時間が空きすぎのような…。なんか違和感ありですよ。そのあたりは検察官が明らかにしてくれました。
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