旅芸人企画のためにイギリス入国後、即ロックダウン
―― ロボットエンジニアに転職してみていかがでしたか?
アヤコ:ロボットはいかに人間を楽しませ、購買意欲をかきたてるか?ということを追究して造られるものなので、プログラミング自体も楽しめるようになりました。
しかもわりとポピュラーなソフトバンクの「Pepper」の開発に関わる仕事なので、芸人の仕事にもわかりやすく活かせるのではないかと考えました。
―― 現在、ロボットエンジニアの仕事はどれくらいの比重を占めていますか?
アヤコ:以前、会社員だった時は週5で勤務していましたが、今はフリーとして、週2日で勤務しています。
実は一昨年の3月から3カ月間、夫と旅芸人的なかたちでストリートミュージシャンをしながらヨーロッパを周るつもりで、まずはイギリスに行きました。
すると入国後、新型コロナウイルスによるパンデミックが起きて、即ロックダウンしてしまったんです(笑)。その企画のために会社は退職していて、それが叶わず終わってしまったので、アフターコロナに再びリベンジするために、今は就職しないでいるつもりです。
―― ロックダウン中はどんなことをして過ごしましたか?
アヤコ:夫の実家がイギリスにあるので、3カ月間、庭で芝刈りをしたり、近くを散歩したり、楽器の練習をしたりして充電していました。
芸人の活動としては、動画を撮ったり、笙の楽譜を売ったり。エンジニアとしては、ずっと作りたいと思っていた五線譜の楽譜を笙の楽譜に作り変えるプラグインを開発していました。
―― 東儀秀樹さんなどの雅楽界の方ともつながりを深めていますよね?
アヤコ:雅楽界は人材が少ないこともあって、私の活動を温かく見守ってくださる方が多いんです。東儀さんは、以前、私がテレビで東儀さんのモノマネをしたら、Twitterで「応援しています」とツイートしてくださいました。
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