CULTURE | 2025/12/23

なぜガウディは異端だったのか?
没後100年公式展で読み解く創造の源泉

「NAKED meets ガウディ展」、建築・アート・街を巡る体験イベント等も開催

FINDERS編集部

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未公開資料と体験型演出で迫る、ガウディ建築の思想と創造性

「ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展」 が、2026年1月10日(土)から3月15日(日)まで、天王洲の寺田倉庫G1ビルで開催されている。本展は、建築家アントニ・ガウディの没後100年、そしてサグラダ・ファミリアのメインタワー 「イエスの塔」 完成という節目を記念した公式展覧会である。

会場では、サグラダ・ファミリアに関するオリジナル図面や、ガウディ自身の手記、直筆の書簡、制作に使用していた道具類など、学術的価値の高い資料を多数公開している。これまで一般公開される機会の少なかったコレクションも含まれており、ガウディの思考や制作の背景を多角的に読み解く構成だ。さらに、NAKEDによる演出を取り入れた参加型アートを通して、建築を 「見る」 だけでなく 「感じる」 体験として提示している点も本展の特徴である。

本展の開催にあわせ、会場周辺では寺田倉庫による連携企画も展開されている。展覧会鑑賞を起点に、天王洲という街全体でガウディの建築思想や世界観を体感できる仕組みだ。

現代アートと建築のミュージアムであるWHAT MUSEUMでは、建築倉庫に保管されている 「グエル公園 高架の架構模型」 を特別展示している。模型制作を通じて構造を検証したガウディの設計プロセスに焦点を当て、合理性と造形美を両立させた建築の本質に迫る内容となっている。展覧会チケットの提示による入館料割引も実施され、鑑賞体験の広がりを後押しする。

また、隣接するアートギャラリーカフェのWHAT CAFEでは、ガウディ建築のモチーフを取り入れたコラボレーションメニューを提供する。モザイクタイルやステンドグラス、地中海の光といった要素を食と色彩で表現し、展覧会の余韻を日常的な感覚へとつなげている。

さらに、天王洲運河に浮かぶ水上アートホテルのPETALS TOKYOでは、展覧会鑑賞チケット付きの宿泊プランを用意する。鑑賞体験を一日の出来事で終わらせず、滞在を通じてゆっくりと咀嚼するための選択肢だ。

「NAKED meets ガウディ展」 は、建築史上の巨匠を回顧する展示にとどまらず、その思想を現在の都市や体験へと接続する試みでもある。天王洲という街を舞台に、建築、アート、食、滞在が連動することで、ガウディの創造性は今もなお更新され続けていることを実感させる。

詳細については公式サイトまで。


ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展
会期:2026年1月10日(土)〜3月15日(日)
会場:寺田倉庫G1ビル (東京都品川区東品川2-6-4)
時間:平日10:00〜18:00、土日祝10:00〜20:00

公式サイト
https://meets.naked.works/gaudi/

WHAT MUSEUM 特別展示
https://what.warehouseofart.org/news/naked-meets-gaudi

WHAT CAFE
https://cafe.warehouseofart.org

PETALS TOKYO
https://petalstokyo.com