BUSINESS | 2025/12/22

インターオフィスが創業50周年企画 「一脚のスツール」 に物語を託すチャリティーオークションを開催

アルヴァ・アアルトの名作を起点に、デザインを次世代へつなぐ巡回展示とオークション
「One Stool, One Story Interoffice 50th Anniversary Charity Auction」

FINDERS編集部

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「長く使えるもの」 をテーマに、一脚のスツールが示す50年の思想

株式会社インターオフィスは、2025年11月14日に迎えた創業50周年を記念し、特別企画 「One Stool, One Story Interoffice 50th Anniversary Charity Auction」 を開催する。本企画は、同社が半世紀にわたり大切にしてきた 「長く使えるもの」 という価値観を、象徴的な一脚のスツールに託す試みである。

キャンバスとなるのは、建築家 アルヴァ・アアルトが1933年にデザインした〈Artek Stool 60〉だ。時代や用途を超えて使われ続けてきたこの名作に、インターオフィスとこれまで協働してきた建築家やデザイナー、アーティストらが、それぞれの解釈で新たな表情を与える。完成したスツールは一点物の作品として制作され、2026年1月以降、インターオフィス東京本社をはじめ大阪、福岡の各拠点、そしてMAARKETトーキョーを巡回する形で展示される予定だ。

展示と並行して実施されるのが、サイレントオークション形式によるチャリティーオークションである。作品の売上は全額、建築家 安藤忠雄が設計・寄贈した文化施設 「こども本の森」 へ寄付され、本を通じて子どもたちの想像力を育む活動に充てられる。家具という日常に寄り添う存在を通して、文化や学びの循環を社会へ広げていく点も、本企画の大きな特徴といえる。

参加クリエーター

安藤忠雄(建築家/hhstyle.com/casa)
岸和郎(建築家/インターオフィス大阪支店)
押野見邦英(建築家/KO Collection)
sakumaeshima(建築設計/Mol.t)
二俣公一(空間・プロダクトデザイナー/インターオフィス福岡支店)
深澤直人(プロダクトデザイナー/NF 01+02)
Artello(アーティスト/Fittingboxロゴ&イラスト)
AWATSUJI design(グラフィックデザイン/MAARKET ロゴ&パッケージデザイン)
川村明子(クリエイティブディレクター/ノベルティグッズディレクション)
NDC Graphics(グラフィックデザイン/インターオフィスプライスリスト)
嶌原佑矢(写真家/MAARKET イメージ写真撮影)
長谷川健太(写真家/プロジェクト写真撮影)
黒田美津子(インテリアスタイリスト/スタイリング)
齊藤太一(造園家/グリーンコーディネート)
織田憲嗣(椅子研究家/バウハウス100展示協力 於:Knoll Japan Showroom)

代表取締役CEOの岩下雅則は、50周年の節目にあたり、世界の優れたデザインを紹介し空間づくりの価値を高めてきたこれまでの歩みを振り返りつつ、「デザインを次の世代へ」 という新たなミッションを掲げた。取締役社長COOの片居木亮もまた、デザインを使い捨てない社会を目指し、長く愛される価値を未来へつなぐ姿勢を、本企画 「One Stool, One Story」 が体現していると語っている。

一脚のスツールに刻まれるのは、クリエーターそれぞれの表現であると同時に、インターオフィスが50年にわたり積み重ねてきた思想そのものだ。家具を「消費物」ではなく「時間を共有する存在」として捉える視点が、展示とオークションを通して静かに伝えられていく。

インターオフィス創業50周年記念チャリティーオークション 「One Stool, One Story Interoffice 50th Anniversary Charity Auction」 は、2026年1月以降に巡回展示およびオンラインオークションを順次公開予定である。展示会場はインターオフィス東京本社、大阪支店、福岡支店、MAARKETトーキョーで開催される。

詳細については、特設サイトをチェックしてほしい。


特設サイト
https://interoffice50th.jp/

株式会社インターオフィス
https://www.interoffice.co.jp/