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10年間粛清を続け「伝説の天才」まで降格…「習近平3選」は何がどうヤバいのかを改めて語る 倉本圭造×福島香織対談(1)
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  • 2023.03.03
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10年間粛清を続け「伝説の天才」まで降格…「習近平3選」は何がどうヤバいのかを改めて語る 倉本圭造×福島香織対談(1)

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FINDERSで連載「あたらしい意識高い系をはじめよう」を執筆する経営コンサルタントの倉本圭造氏と、中国政治・経済にまつわる著作を数多く有するジャーナリストの福島香織氏との全3回の対談をお届けする。

本対談は、近年「どうも中国が台湾侵攻を企てているようだ」「日本の防衛費増額はこの件も関連しているのか?」などと断続的に言われ続ける中、「そもそも中国=習近平政権が危険視されるのはなぜか」というシンプルな疑問に答えられる内容を目指して企画された。

最初に扱うテーマは中国で5年に1度行われ、共産党の指導部体制や今後の方針が決定される「中国共産党全国代表大会」が2022年10月に開催されたことを受け、「あらゆる中国ウォッチャーが『これはヤバい』と衝撃を受けていたのはどういうことなのか」を福島氏に解説いただく、というものだったが、対談は中国による台湾侵攻が危惧され米中対立が収まりそうにない情勢における日本の役割、台湾・香港の学生運動と日本のリベラル派の比較、そして政府が間違った対応をしてしまった際に市民ができることは何かなど、論点は多岐にわたった。

第1回は、大本のテーマである「今回の党大会で何があったのか」「習近平が危険視されるようになった経緯」を語っていただいた。

※本記事は2022年11月10日に行った対談を加筆・修正のうえ掲載しております

聞き手・構成:神保勇揮(FINDERS編集部)

福島香織

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。おもに中国の政治経済社会をテーマに取材。主な著書に『新型コロナ、香港、台湾、世界は習近平を許さない』(ワニブックス、2020)、『習近平の敗北 紅い帝国・中国の危機』(ワニブックス、2020)、『中国絶望工場の若者たち』(PHP研究所、2013)、『潜入ルポ 中国の女』(文藝春秋、2011)などがある。メルマガ「中国趣聞(チャイナ・ゴシップス)」はこちら
Wikipedia
◎Twitter:@kaori0516kaori

倉本圭造

経営コンサルタント・経済思想家

1978年生まれ。京都大学経済学部卒業後、マッキンゼー入社。国内大企業や日本政府、国際的外資企業等のプロジェクトにおいて「グローバリズム的思考法」と「日本社会の現実」との大きな矛盾に直面することで、両者を相乗効果的関係に持ち込む『新しい経済思想』の必要性を痛感。その探求のため、いわゆる「ブラック企業」や肉体労働現場、カルト宗教団体やホストクラブにまで潜入して働く、社会の「上から下まで全部見る」フィールドワークの後、船井総研を経て独立。企業単位のコンサルティングで『10年で150万円平均給与を上げる』などの成果をだす一方、文通を通じた「個人の人生戦略コンサルティング」の中で幅広い「個人の奥底からの変革」を支援。著書に『日本人のための議論と対話の教科書(ワニブックスPLUS新書)』『みんなで豊かになる社会はどうすれば実現するのか(アマゾンKDP)』など多数。

インテリコンプレックスを抱え、10年内部粛清を進めてきた習近平

倉本圭造氏(写真左)、福島香織氏(写真右)

倉本:2022年10月に行われた共産党大会についてお聞きしたいんですが、中国ウォッチャーの方々が総じて「これはヤバいんじゃないか」と言っていたのが印象的でした。具体的に何がどうヤバいのか、普段あまり中国問題に関心がない人にもわかりやすいように教えていただきたいです。

福島:わかりました。そもそも、習近平政権が誕生した2013年からずっとヤバいと言われ続けてきたということはあります。私も「できればどこか途中で退場してほしい、どんなに長くても2期までで終わってほしい」という希望的観測も込めて「(前回の党大会が開催された)2017年には終わるはずだ」などと書いては全部外してきました。

なので他人をとやかく言えませんが、就任当初は「習近平が中国のゴルバチョフになる。一気に民主化を、大きな政治改革を進めるんだ」と言っている人もいました。ですが私はその見方には否定的でした。

倉本:そう思えたのはなぜだったのでしょうか?

福島:まず習近平がどのようにトップに選ばれたかという話をすると、これまでに江沢民(こうたくみん)政権、胡錦涛(こきんとう)政権があり、彼らによる長老政治が行われていました。引退した江沢民政権の勢力と、胡錦涛政権の現役の勢力による権力闘争の末に、妥協案として習近平が選ばれたという、そういう意味では棚ぼた式で出世した人なんですね。

習近平に期待していた人は「お父さんが立派な人だから、その影響を受けて良い政治をしてくれるだろう」と思っていたのではないでしょうか。父の習仲勲(しゅうちゅうくん)という人は非常に開明的な憲法を作った人で、これをちゃんと読むと中国は将来的に憲政政治になるであろうという期待を込めている痕跡がたくさん残っているんです。ただし中国は憲法よりも党規約という共産党のルールの方が上に置かれているので、現状そういう風にはならないという面もあります。

でも、私がそうではないだろうなと思った最初期の出来事の一つが、政権に就いてまず行った反腐敗キャンペーンです。そのやり方があまりに苛烈で怖くなったということがありました。例えば彭麗媛(ほうれいえん)という自分の奥さんのかつての上司にあたる軍の長老の徐才厚という、かつては父親のように接していた人物を失脚させるわけですね。そして病床で弱っているにもかかわらず牢に入れてしまう。

また、彼自身にインテリコンプレックスのようなものも度々感じます。彼は中国トップ大学の清華大学を出ていますが、当時は文化大革命期で学部は推薦入学でしたし、博士課程でも論文の代筆疑惑が報じられています。

そして彼が政権に就く直前、薄熙来(はくきらい)という、中国の元老の息子であり、幼なじみのお兄さんみたいな人物がいるんですが、彼が習近平から権力を奪おうと画策したクーデター事件が発覚するんです。

つまり、習近平は「党内の太子党(共産党幹部の子弟など)、あるいは能力に自信のある官僚たちは自分の就任を快く思っていなくて、チャンスがあったら権力の座を奪おうと思っているはずだ」と考えていて、だったらやられる前にやってしまえと最初から激しい権力闘争を行ってきたのです。

それだけでも危ない政権だなと思って見ていたら、次はイデオロギー統制をやり始めました。「9号文件」という秘密文書があり、それは大学において「中国共産党の誤り、立憲民主制や報道の自由、司法の独立、人類の普遍的価値など、語ってはならない7つの項目」を記した通達の存在が暴露されたことで表沙汰になりました。

そうしたこともあり、「これは長く続かないぞ、さすがにこれを見逃すほど、共産党の体制は甘くないだろう」と思っていたのですが、権力のトップに就いた人間がいかに強いかをまざまざと見せつけられた結果に終わりました。ずっと習近平の動向をチェックしていればわかるんですが、この10年ずっと粛清をやっているんですよ。

倉本:なるほど。非常にわかりやすかったです。

福島:これまで中国の国家主席は2期・10年までだったので、大抵は最初の5年間で権力の座を盤石にして、次の5年で自分のやりたいことをやっていこうとなります。でも習近平は結局10年粛清をやってもまだ終わっていない。

その間に何が起きているかというと、改革・解放時代40年のありとあらゆる成果を潰しているわけですね。

倉本:確かに。経済もそうだし、自由化的なものも。

福島:国内の民営企業も潰していますし、栄えていた香港も潰した。台湾との関係も潰しているんですよ。

台湾は馬英九(ばえいきゅう)政権時代、「中国との統一も時間の問題だろう」と思われていたんですよ。ところが、中国が武力行使をちらつかせてしまった結果、台湾国内で危機感が一気に噴出して、政権交代のきっかけになる「ひまわり学生運動」が起きてしまいました。完全に裏目に出てしまったわけです。

中国はこの40年ほど、鄧小平(とうしょうへい)路線、つまりみんなと仲良くやろうというそぶりをしながら多極外交をして、経済優先で外国の資本や技術を使って世界第2位のGDPにまで発展しました。そうして中国が得た果実を、この10年間でことごとく潰してきたと言えます。

そうした流れがあり、ここで共産党大会の話に戻るんですが、今回も習近平は後継者の選定をしていないんです。

次期リーダー候補の「伝説的な天才」を降格させ、イエスマンばかり取り立てる習近平

今回降格人事となった「伝説的な天才」こと胡春華 Photo by Shutterstock

倉本:中国の新リーダーはどういう風に決まるんですか?

福島:これまで国家主席は68歳が定年だったので、次世代リーダー候補としては50代の人間が注目されます。なので党の最高指導部である「中央政治局常務委員会」のメンバー7人のうちに50代が入っていたりすると、「次はこの人かもしれない」ということになる。

ところが、習近平は今回そのメンバーに50代の人間を入れなかった。それどころか優秀な人物として常務委員入りすると思われていた、政治局員の胡春華(こしゅんか)がメンバーから外される降格人事をしたんです。

倉本:すごい秀才と言われている人ですね。

福島:胡春華は伝説的な天才で、湖北省の何もない農村で生まれ、16歳で北京大学に入ったんですよ。でもそれまで靴を履いたことがなかった。だから9月に入学するまでにバイトをして旅費と靴代を貯めたという逸話があるぐらいです。1983年に最優秀成績で卒業した時は人民日報の1面にインタビューが載りました。

それから自ら望みチベットに赴任、1989年に起きたチベットでのラサの抵抗運動で戒厳令を出した胡錦涛を支えるなど、チベット問題においては非人道的な官僚の印象がありますが、一貫して「いずれトップに立つ器」として重要なポジションで鍛えられてきました。

その結果、政治権力のピラミッドとしては先ほどお話しした政治局常務委員の一つ下、政治局員のメンバーには史上最年少で選ばれましたが、今回何の咎もなかったのに降格されてしまったんです。

この人事がこれほどまでに衝撃を与えたのは、一応はこれまでシステマティックな集団指導体制が機能していたからです。毛沢東が死去し文化大革命が終結した後の1978年、鄧小平が国家主席になって中国の立て直しを図っていくのですが、その中でできるだけ自身の死後もうまくいく、システマチックな制度を作ろうといろいろ設計していました。

それが集団指導体制とか、あるいは共青団システムといって、共産主義青年団という若手養成の組織を作りました。これは胡耀邦(こようほう)という鄧小平の右腕的存在が中心になって作った組織ですが、10〜20代の優秀な若者が推薦されて入団し、優先的にいろんな経験を積ませてそこから地方の行政実務や、中央官僚の実務もこなして出世し、党中央委員、政治局員になり、政治局常務委員を輩出するというシステムになっています。

つまり、政治局常務委員に出世する人は、行政経験が豊富である、中央官僚の仕事もしたことがある。他のポジションでもいずれ総理になる人は副総理にして経験を積ませる、いずれ総書記になる人は中央弁公庁で、党中央の秘書みたいな仕事をする、中央組織部で人事を経験させるといった流れで、有能な官僚を育てていくことになるんです。

ところが習近平が権力を握ってからの10年で何が起きたかというと、こうしたシステムを全部破壊してしまいました。例えば行政実務のない人や中央の実務経験のない人を政治局常務委員にしたり、陸軍の軍人を海軍トップにしたり、自分のお気に入りの人間、忠実な人物を出世させたりしている。前回の党大会から政治局常務委員になって今回も残っている王滬寧(おうこねい)という人は学者出身で一度も省や自治区のトップになったことがありません。異例中の異例な人事です。

倉本:今回常務委員に新しくなった、李希(りき)、蔡奇(さいき)の2人が特にヤバいと言われているみたいですね。

福島 そうなんです。李希は上海市の書記をやっていた人で、蔡奇は北京市の書記をやっていた人です。中国政治家の出世はわりと目に見える功績が重視されるんですが、上海も北京も放っておいても経済成長する大都市で、つまり出世コースが約束されていたというわけです。習近平も上海市の書記を務めていました。

ところがそんな上海の2022年の第2四半期のGDP成長率がなぜか前年比マイナス13.7%(北京市はマイナス2.9%)になった。あってはならない数字ですが、これはゼロコロナ政策の影響です。

経済を悪化させただけではなくて、社会の動揺も引き起こしました。デモが起きたし、たくさんの人が飛び降り自殺したり、抗議活動をしたり、もちろん官僚で反抗する人もたくさんいた。なので本来は大きな失点なんです。降格人事になってもおかしくなかったはずが、ゼロコロナ政策を完遂したという理由で逆に出世している。

倉本:福島さんとしては胡春華の降格と、逆に蔡奇や李希が引き上げられたことと、どちらの方がよりショックでしたか?

福島:特定の誰かがというより、全体的に「経済成長が明確に軽視されるようになり、共青団派の人間が全部パージされた」ということがショックだったと言えるかもしれません。政治局常務委員だった汪洋(おうよう)、首相だった李克強(りこっきょう)の定年年齢前の完全引退も含めてですね。

李希は中央規律検査委員会の書記というポジションに就くんですが、もともと広東省の書記だった人なんですね。つまり、広東省の内部事情をよく知っている人が汚職摘発の陣頭指揮を執ることになった。

広東省は商業・貿易都市で日本の自動車会社もたくさんあるんですが、そういう場所では潤滑油的な腐敗というか賄賂・接待やキックバックなどが日常茶飯事なんです。不正は排除した方が良いには良いですが、広東省のトップをしているとどうしても利権とかいろんなものが絡んで、清濁併せ呑むというかたちで、否が応でも関わらざるを得ない部分もあります。

そして重要なのは、今回政治闘争に破れた胡春華、汪洋もまた広東省のトップをやっていた時代があるということです。彼らが汚職に関わっている証拠を李希に掴まれている可能性があるんです。

倉本:「ライバルをさらに追い落とすための人事」という可能性があるということですね。

福島:はい。今後「汚職がある」とケチが付けられる可能性があるなと。共産党の内部では、政治局員になったら不逮捕特権じゃないですけど、汚職で摘発されることはほとんどないという暗黙のルールがあるんです。2014年に元常務委員の周永康(しゅうえいこう)が逮捕されることはありましたが、それすら相当の衝撃を与えましたし、現役で摘発された人はまだいません。ですが汪洋も胡春華ももう政治局メンバーではありません。習近平が胡春華を叩き潰したいというモチベーションは非常に高いと思います。

倉本:コンプレックスをすごく刺激しそうだし、と。

福島:習近平はお父さんに似ていないとは言われながらも、自分は革命家の血統の人間であるということをすごく誇りに感じています。私が党内のいろんな噂話を知っている人から聞いたエピソードなんですが、ある内部会議で習近平が胡錦涛に関して「茶っ葉売りの息子が共産党トップにふさわしいのか」と言ったそうなんです。胡春華は貧農の子ですから、なおさら出世がゆるせないでしょう。

倉本:アニメの悪役みたいなセリフですね。

福島:共青団の理念から言えば、農民だろうが商売人の子どもだろうが普通の公務員の子どもであろうが、優秀であれば党の指導者になれるというという考えですが、血統主義を重視する習近平にとっては不満だった。なので共青団派をパージしたのではないかと見られています。

倉本:ただ、それは未来の中国を背負う若者に絶望を与えてしまっているんじゃないでしょうか?「実力さえあれば成り上がれると思ったのに、結局生まれで決まるのかよ」という。

福島:そうですね。中国は共産主義を謳いながら戸籍制度が厳格で、階級が固定化されている社会であるということはよく知られていますし、都市戸籍の人に比べて農村戸籍の生まれの人は明確に不利です。

だからこそ、格差を乗り越えるための手段として「良い大学に入る」が重視され、両親が出稼ぎして子どもに教育投資するようになった。その中で伸びてきたのが、塾産業やオンライン教育だったんですね。

「中国のパリピども、許すまじ」

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倉本:そういえば、塾産業が潰されたというニュースもありましたね。

福島:2021年に学習塾規制(より正確には「非営利化」)が行われました。4〜5年前ぐらいにはそこかしこで「これからはオンライン教育企業の株を買うべきだ!」なんて言われていたんですけどね。習近平は同時に職業教育をテコ入れし、ブルーワーカーを増やそうとしているんです。

倉本:最近「寝そべり族」が増えていると言われるじゃないですか。それはこうした政治の変化がある中で、若者の将来の夢を受け止めてくれなくなってきている部分も影響していたりするのかな、と思ったんですがどうでしょうか?

福島:そこはちょっと時系列が前後しているというか、「良い大学に入れれば格差も逆転できる」ということで過当競争になり、それに疲れ果てた若者が寝そべり族になるという流れですね。習近平の言い分としては「そうした厳しい環境を緩和させるために塾産業を規制する」というロジックです。ただ、習近平政権になってからはGDP成長率もズルズル落ちてますし、「この10年、何をやっても上手くいかない」「大学行っても就職できない」という社会的なムードが無いとは言い切れないかもしれません。

倉本:なるほど。長期スパンで考えてみれば、と。

福島:私は2002年から08年まで北京で仕事していたんですけど、その頃はものすごいバブルで、それこそ日本の80年代バブルに近いというか、しょっちゅうクラブを貸し切っては「シャンパンタワー、ウェーイ!」みたいなパーティをあちこちでやっていて、もちろん官僚も参加していた。でも習近平は「そういうパリピ、許すまじ」という姿勢なので。

だから今、中国の党代表や中央委員などがテレビに出演すると目ざとく「あの時計はブランパンだ、パテックフィリップだ」「あいつはエルメスのベルトをしてる」なんてチェックされて悪く言われています。

倉本:バッシングされると福島さんの本にも書かれていましたね。共産党大会の話に戻すと、今回人事面ではさらなる権力の集中が見られた一方、中国においては憲法より重要な共産党規約に、彼への忠誠を誓い地位の絶対化を明記する「二つの確立」の文言が入りませんでしたし、また彼の肩書きに関して毛沢東クラスの人物にしか用いられない「領袖」の言葉も使われませんでした。

これは党内での押し合いへし合いの中である種の抑止が効いている部分もあるんじゃないかという話をちらほら見かけたんですが、その点について福島さんはどう思われますか?

福島:私も彼の地位は必ずしも確立されきっていないと見ています。そもそも本当に権力が安定しているなら粛清する必要がないんですよね。北朝鮮でも最近は金正恩による粛清の話を聞かなくなったじゃないですか。

倉本:ああ、それは確かにそうですね。まだまだ粛清しまくってるということは権力が確立できてない証拠ということなのか。では習近平の対抗馬になりうる人たちは一体どこにいるんでしょうか?

福島:先ほどお話しした「伝説の天才」胡春華を今後も徹底的に潰していくとすれば、当面はいなくなりますね。それほど政治局常務委員には能力に疑問符がつくような人ばかり選ばれています。でも「まだ安心できない」ということで粛清は続くと見ています。

倉本:対抗馬になりうる人はいなさそうなのに、何が不安なんでしょうか?

福島:それは彼が文革時代の、権力闘争の恐ろしさが身に染みているからかもしれません。誰がいつ敵になるかわからないし、油断したら終わりだと思っているというか。


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