流し読みされない、誤解されない。科学的に「伝わる」文章の6原則
一生懸命書いたのに読まれない、最後まで伝わらない―。そんな悩みを解決する一冊が登場した。世界的ベストセラーとなった『WRITING FOR BUSY READERS』の日本語版『忙しい人に読んでもらえる文章術』(ダイヤモンド社刊)が9月3日(水)に発売された。著者はハーバード大学教授で行動科学者のトッド・ロジャース氏とジェシカ・ラスキー=フィンク氏。訳者は翻訳家の千葉敏生氏だ。
本書で提示されるのは、行動科学の実証研究をもとにした「6つの原則」。メールやチャット、SNSなどあらゆる場面に応用できる科学的に正しい文章術を解説する。

『やり抜く力 GRIT』の著者アンジェラ・ダックワースは「天才的」と称賛し、『影響力の武器』の著者ロバート・B・チャルディーニは「必読書」と断言。世界の識者がこぞって高く評価している。
具体的な内容としては「1段落削るだけで80分浮く」「文章を地図としてとらえる」「専門的な内容も読みやすくする」など、実践的でわかりやすいアプローチが並ぶ。文章を短く、見やすく、行動につなげるための方法が、数多くの実験とデータを背景に体系化されている点が特徴だ。
ビジネスパーソンはもちろん、SNSやメールを使うすべての人にとって「相手に読んでもらえるか」は日々の課題である。本書は単なるテクニック集ではなく、読み手の心理や行動科学を踏まえて「なぜ伝わるか」を明らかにしている。
「文章は自分の考えを相手に届ける手段であると同時に、行動を引き出すツールでもある」と著者は語る。読み手の時間を尊重しながら、意図を確実に伝える方法を学べる一冊となっている。
「忙しい人に読んでもらえる文章術」
著者:トッド・ロジャース、ジェシカ・ラスキー=フィンク
訳者:千葉敏生
定価:1,980円(税込)
発売日:2025年9月3日(水)
発行:ダイヤモンド社
判型:四六判・並製・252ページ
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