ITEM | 2023/12/08

「地元企業の擬人化トレカ」『匠の守護者』のNFT版第2弾がふるさと納税の返礼品としてリリース

文:FINDERS編集部

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保有すると飲食店割引や地元イベント参加権が得られる

洋食器や金物づくりで全国的に知られる、新潟県の「燕三条地域(燕市・三条市)」のものづくり企業の産業観光PR、地域内の子どもたちへの地元企業知名度アップを目的として展開されている、地元企業の擬人化トレーディングカードゲーム『匠の守護者』。

同作品は紙のカードだけでなく、今年からNFT版もリリースしており、その第2弾「黎明のスケルツォ」の販売が12月7日から開始された。燕市・三条市それぞれのふるさと納税の返礼品に採用されており、ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税など各種プラットフォームから申し込むことができる。

NFT版のカードパックと実際のカードの画像

紙版とNFT版は登場キャラクターこそ共通してはいるが、NFT版は同作の世界によりコミットしたい人向けのアイテムと言えそうだ。1パック330円で買える紙版に対して、NFT版は1キャラ・1万円、もしくは5キャラ+キラカード・5万円(加えていずれも紙版カードパックを1つ送付)となっており、種類は全21キャラ+シークレット1キャラ。どのキャラが出るかはランダムで、NFTなのでもちろん譲渡や売買も可能だ。

加えて言えば、NFT版は「『匠の守護者』のオンラインゲーム版」というわけでもない。保有者はその保有数によって、燕三条地域の飲食店割引、三条凧合戦や飛燕夏祭りといったイベントの参加権利、地元民と巡るシークレット工場見学権といったリアル空間での特典が付与される。また、燕三条地域を盛り上げたい人たちのDiscordコミュニティ「燕三条DAO」も用意されており、『匠の守護者』用のサブチャンネルも用意されているのでNFT保有者同士での交流も可能だ(燕三条DAOはNFT版を購入しておらずとも参加できる)。

また、今回新たにチェックイン機能「聖地巡礼の書」も実装された。燕三条エリアの特定の店舗や施設に設置された「聖地巡礼の書」に記載されているQRコードを読み取ると、往訪記録が残るというものだ。

『匠の守護者』の紙版の方は11月に第5弾カードパック「The DAWN」をリリースし、擬人化された企業は総勢147社に上った。また三条市の老舗洋菓子店「ヤマトヤ」とコラボしたクッキーの販売を開始するなど、着実に地元での浸透を進めつつある。

クッキーにはトレカも1パック封入されており、擬人化を依頼した企業のキャラを印刷する特装パッケージ版も発注できる

そもそもこのプロジェクトはどんなものか、どんな風に親しまれているのか、より詳しく知りたいという方は、プロジェクト中心人物の一人である株式会社燕三条 代表取締役の結城靖博さんらに話をうかがったインタビュー記事をFINDERSで掲載している。ぜひそちらもお読みいただきたい。