【パネル討論】Adobe Analyticsをフル活用しているブランドが、なぜデジタル体験アナリティクスを導入したのか?
続いて、複数のブランド運営企業からパネリストが登壇し、それぞれの見解を交わすパネル討論の形式のセッションが実施された。
デジタル上の顧客接点であるウェブサイトの分析においては、Google AnalyticsやAdobe Analyticsに代表される、いわゆる 「Webアクセス解析」 が最も広く使われているツールだろう。しかし近年、Webアクセス解析をフル活用しているブランド運営者がContentsquareのようなデジタル顧客体験アナリティクスを導入する動きが活発化している。
本セッションでは、実際にAdobe Analyticsのユーザーを数多く擁し、利用度の高いブランド運営企業であるカシオ計算機とソニーネットワークコミュニケーションズのパネリストが、Contentsquareを導入した背景から、Webアクセス解析とデジタル体験アナリティクスの使い分けや相乗効果についてそれぞれのストーリーを共有した。
さらに、デジタル体験アナリティクスの導入前・導入後で、CX関連の取り組み成果にどのような変化があったかを語り合った。
【事例セッション】手応えのないABテストからの脱却
続いてクレジットカード大手ジェーシービー(JCB)において、CVR改善を専門的に担うコミュニケーション本部 メディアデザイン部の西野 広一 氏が登壇。
年間100本ものABテストを実施しているという同部が、施策において検証に時間がかけられない→ナレッジが貯まらない→質が低下する→本数重視の運用になっていくという“負のスパイラル”をいかにして脱却し、良質なPDCAサイクルを構築していったのかを明かした。
その中で同氏は、チーム内外のコミュニケーションにおいては、主観ではなくデータを根拠にして語ることの重要性や、施策において数を多く実施するだけではなく質が重要であることを指摘。ナレッジを蓄積するために施策ごとに作成している 「検証チェックシート」 も披露された。
「Contentsquare Master Awards」 を6️社の6人が受賞
またステージでは、Contentsquareのユーザーアワードも発表。日本のユーザーの中でも、特にContentsquareを使い倒しCX改善に取り組んでいる方を個人として表彰するものだ。直近12カ月間の実利用データに基づいて選出した 「Contentsquare Master Awards」 を5名に贈呈するとともに、新しく活用を開始したユーザーの中でも突出して利用度の高い1名が 「Contentsquare Rookie Award」 として表彰された。