LIFE STYLE | 2025/07/05

星野リゾート「界」が広島に初進出。
全室瀬戸内ビューの温泉旅館「界 宮島」が2026年夏に開業

厳島神社を望む絶景と、現代に甦る「石風呂」。
100年先の風景と文化を守る宿

FINDERS編集部

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瀬戸内海の絶景と、失われた湯文化の再構築

星野リゾートが展開する温泉旅館ブランド「界」が、2026年夏に広島県廿日市市・宮島口温泉に新施設「界 宮島」を開業する。広島県への出店はこれが初めてとなる。施設は世界遺産・厳島神社を正面に望む絶好のロケーションに位置し、全客室が瀬戸内海に面したオーシャンビュー。館内の随所に瀬戸内の色彩や文化を取り入れ、地域の魅力を存分に感じられる滞在体験を提供する。

設計を手がけるのは、小嶋伸也小嶋綾香が主宰する小大建築設計事務所。東京と上海を拠点に活動し、「1000年後も日本人の感性と住まう豊かさを」 を掲げる同事務所が、瀬戸内の自然と文化を宿の意匠に落とし込む。

客室には海の青を想起させるカーテンやソファが配置され、ロングソファからは穏やかな海と島々の連なりを望める。最上階の大浴場には、瀬戸内の海と一体化するような露天風呂と、山並みに面した内風呂があり、趣の異なる湯浴みが楽しめる。さらに、現地の入浴文化を継承するべく、かつて瀬戸内沿岸に存在した「石風呂」を現代的に再解釈し、敷地内で最も海に近い場所に再現。輻射熱による温浴体験と、静謐な空間設計が特徴のこの施設は、まさに失われつつあった湯の文化を取り戻す挑戦でもある。

「界」は全国23カ所で展開されている星野リゾートの温泉旅館ブランド。その土地ならではの文化を活かした「ご当地部屋」や「ご当地楽」によって、地域の魅力を掘り起こすことに定評がある。界 宮島でも、瀬戸内地域に古くから伝わる素材や知恵を取り込み、現代の感性に応える宿泊体験を提供することを目指す。

開業は2026年夏を予定。予約開始日などの詳細は今後発表される予定だ。


界 宮島
広島県廿日市市宮島口西一丁目
JR宮島口駅・広電宮島口駅より車で5分/広島空港より車で約60分
https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/