JAやアサヒビールロゴを手がけた永井一正 竹尾広告47年分のアーカイブから軌跡を辿る展示が7月24日から開催

文：FINDERS編集部

広告の現物をまとめた作品集の続編が22年ぶりに出版

グラフィックデザイナーの永井一正氏によるファインペーパー広告を展示する「NAGAI & TAKEO ――永井一正デザインによる竹尾広告展」が、7月24日から9月22日まで神田・竹尾見本帖本店で開催される。

ファインペーパーとは、独特のテクスチャーや豊富な色数などを有し、紙そのものが持つ魅力を最大限に活かすように造られた特殊印刷用紙で、要するに「他と比べて目立つ、ちょっといい感じの紙」のことだ。会社によってはファンシーペーパーと呼称しているケースもある。

本イベントは、紙の専門商社・竹尾が販売するファインペーパーの広告として毎回異なるファインペーパーを使用したグラフィックと使用されている紙が展示される。1977年の『グラフィックデザイン』誌（No.67）から1986年『アイデア』誌に引き継がれ、現在までの47年間、JAやアサヒビールのロゴを手がけた永井氏が手がけてきた。

本展では、第1作から現在までのほぼすべてが展示され、作品を振り返りながら永井氏が創作してきた変遷を紹介する。

『グラフィックデザイン』1981年　NTラシャ

『アイデア』2023年　テイクGAボード-FS

また同社の活動やコレクションを継承するために設立された「竹尾アーカイヴズ」では、永井氏のデザイン広告アーカイブがサイト上に公開中で、現在1991年1月号まで閲覧することができる。7月には2023年1月号までが公開予定だ。同ページには永井氏のインタビューも掲載されている。

加えて広告作品集として、1991年発行のvol.1に続く、91年以降の広告現物をまとめたvol.2、vol.3が出版される。

『永井一正デザインによる竹尾広告集 vol.2, vol.3』

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