CULTURE | 2021/07/14

イラクで両陣営から敵扱いされ怒鳴られる【連載】アクティビスト・小玉直也の「こんな人生があるのか!?」(2)

現在はジャーナリスト活動やさまざまな社会貢献活動を行う小玉直也氏は、戦場ジャーナリストでもないのに、数奇の運命に翻弄され...

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加害者になった日はみんな覚えていない

あと最後に言っておきたいのは、イラク戦争を忘れないで欲しいと言うことです。テロリズムによって破壊されたり爆発されるというのは止めることは難しいかもしれないですが、私たちが民主的に選んだ政府による戦争は本来止める事ができるはずだと思っています。そして、皆さんの脳裏に残っている、ニューヨークの同時多発テロでビルに飛行機を突っ込まれた日は覚えているんです。9.11ですね。しかし、イラク戦争が始まった日は覚えられてないんです。イラク戦争は2003年の3月20日に始まりました。これが結構大事で、自分達が加害者になった日はあんまり覚えてないんです。

広島、長崎の8月6日、9日は被害を受けた日本人の多くは覚えているけど、真珠湾を攻撃した日は覚えている人が少ない。同時にアメリカではパールハーバーの日が鮮明に覚えられ記念式典が開催されるが、広島、長崎の日を覚えていない人が多い。人間の性と言うか。だから、僕は、イラク戦争が始まった3月20日にイベントを開催していました。今年も当時現地にいってたジャーナリストやボランティアや当時中学生でアメリカ大使館に戦争をやめて欲しいと行動した人など24人がスピーカーになってオンラインイベントを開催しました。その日は1週間前に企画したイベントだったにもかかわらず、100人以上の人がが聞いてくれて今もYouTubeに残っているのでぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/user/MIYAZAKIearthwalkers

現地イラクからの報告もあります。私たち一人ひとりの力は微力ではありますが、決して無力ではない。そしていかなる戦争もしっかりNOと言える多くの仲間を広げていきたいと思います。


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