CULTURE | 2021/06/04

深圳の女子会は株・不動産・ビジネスの話ばかり!?日本に住む中国人女性が「教育×ツーリズム」で日中をつなぐ野望【連載】Z世代の挑戦者たち(3)

21世紀生まれでありながら、社会にインパクトを与える活動をしている若者たちをフィーチャーし、その活動や考えを聞こうという...

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それでも中国が好きな理由

―― 将来どんなビジネスをやってみたいですか。

リン:今、医療ツーリズム(中国から日本の病院に治療を受けたい人をコーディネートする仕事)をやっているんですけど、高校生の時から医療ツーリズムの会社の社長さんと仲が良くて娘のように接してくれていて、ツーリズムの分野には関わっていきたいなと思っています。それを踏まえて自分がやりたいのは教育なんですよ。教育×ツーリズムで教育ツーリズムをやりたいなと思っています。私はマナーを教えたいんですけど、中国の国内でマナーを教えたところであまり使えるところがないと思ったんです。

でも中国にいる人は中国の交差点の信号は守らないのに、銀座の交差点は車がいなくても渡らないんですよね。それは環境が大事だなと思っていて、中国から日本に迎え入れて、ツーリズムで受け入れて日本でマナーの教育をやったらうまく行くんじゃないか、相性が良いんじゃないかと思ったんです。教育ツーリズムってまだまだ聞かない言葉だと思いますし、これから挑戦していきたいなと思っています。

私の目標はあくまでも中国の印象が良くなってほしいということなんです。私はこれをClubhouseでも発信しているんですけど、私が実現できなくても誰かが私のアイデアをパクって、それを実現してくれたら良いなと思っているんです。私と同じパッションでやれる人がいたら良いなとは思います。

―― そこまでリンさんを突き動かすものって何だと思いますか。

リン:私が小さい頃、日本に来たばっかりの時に受けてきた対応が根底にあると思います。私とおなじような境遇を持つ人には、中国人でいることが恥ずかしい、イントネーションの変な日本語を話すのが恥ずかしい、中国語も話すのが恥ずかしいって人が多いと思うんですよね。中国を嫌いにさえなってもおかしくないと思います。でも、それを受けても自分はまだ中国が好きだし、中国に対する印象を変えていければと思います。あ、あとは中華料理が好きだから、ということも中国が好きな要素として外せません(笑)。


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