マミより頑固なマイケル
オリジナルアイテムを着るマイケル
――とは言え最低限の維持費をアプリを通したサブスクで賄っているとのことですが、結構料金が安いですよね。
マミ:文字起こしとかだけなら月額240円。宿題で360円です。アプリもなるべく月額をギリギリまで下げてます。学生の人で聴いてくれている人も多いし、若い子で勉強している子も多いからなるべく安く出来ればいいなぁという思いです。最初は結構怖かったですけどね、「本当に大丈夫かこれ?」みたいな。リスナーの人にも「こんな安くて大丈夫なの?」って心配されたりしてます(笑)。
――月額料金が比較的安い一方で、アプリの完成度がものすごく高いのが気になっていました。
マミ:SpotifyとかAppleのPodcastからも聴けますが、アプリを使ってくださっている方がたくさんいるんですよ。なのでなるべくアプリの開発にはお金をかけるようにしています。
――ウェブサイトの開発はマイケルさんが担当されていると、別の場所でおっしゃっていましたが、アプリも同様に?
マミ:そうですね、インドの開発チームと一緒にやっています。ここはマイケルが本当にめちゃくちゃ頑張っていて。なるべく使いやすく、なるべく便利に、役に立つ機能を増やせるようにって、毎日開発に時間を使っているので、アップデートはしょっちゅうしています。最初にリリースした頃と比べると完全に別物のアプリになっていると思います。
左は2014年4月当時、バイリンガルニュースアプリに初めてプルダウン機能が実装された時のもの。比べて現在の画面(右)を見ると機能の充実ぶりや、インターフェイスも進化されていることが一目瞭然。
あとは物販の売上もありますが、継続的に買ってもらうものでもないし、あんまりサステナブルではないですよね。なのでアプリで月額課金しもらうっていうのが番組を継続するにあたっては、一番助けになっています。それに「本当に使えて便利だからお金を払う」っていう風に思ってほしいんですよ。ちゃんとお互いwin-winになれる関係が良いですよね。
――なるほど。少し話がそれますが、グッズのクオリティもかなり高いと感じました。こういったグッズって得てして日常使いしづらいものが多かったりもしますが、アプリと同様に妥協がないというか。
マミ:それもマイケルがめっちゃ頑張ってるんですよ。デザインとかもほとんどマイケルがやっていて、多分彼の中で「自分がかっこいい、かわいいいと思うもの」をちゃんと作っているって感じだと思います。
完全にファンアイテムの域を超えるクオリティの「Moonbreaker ムーンブレーカー」(バイリンガルニュースのSTOREページより)
バイリンガルニュースオリジナルキャラクターねこ星人がプリントされた「BN マグ」(バイリンガルニュースのSTOREページより)
私も結構頑固な方だと思うんですけど、多分マイケルはそれ以上に頑固なのでそれがいい風に動いているんだと思う。だから、8年間、誘惑に惑わされたりすることもなく、ずっとやってこられているのかも(笑)。
特に最近、Podcastが注目されることも増えてきて「広告費がこれぐらい貰えるらしい」みたいな話も聞いたりしますけど、なびかないでいられるっていうのは、自分たちなりのポリシーがあるからかなって思います。
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