試合直前にベビーシッターがいなくなるトラブルも
実はバーンズさんは、今回の試合の直前、大きな困難に直面していた。「ベビーシッターがいなくなったんです。このことは誰も知りません。とても辛かったです。でも手を差し伸べてくれる人がいました」と明かし、「女性にコーチをさせるのであれば、サポートが必要です」と述べ、黒人女性や元女性選手にもっと機会を与えるべきだと訴えた。
「お互いを高め合い、助け合う。私の仕事は他の女性の手助けをすることであり、今まで毎日声を上げてきました」とバーズさん。アリゾナ大学は、スタンフォード大学に1点差(53-54)で負けたものの、優勝決定戦にチームを導き、大きな成果を見事に挙げた。
女性の社会進出が叫ばれて久しいが、そのハードルが下っているとは言い難いのが現実だろう。子どもを抱える母親が当たり前にサポートを受けられる状況を、我々は作っていかなければならない。