EVENT | 2025/12/26

“人々を思わず笑わせ、そして考えさせてくれる” 恒例のイグ・ノーベル賞の公式イベント 「Ig Nobel Face-to-Face in JAPAN」 が開催へ

2026年1月10日(土)、東京・お台場の日本科学未来館にて開催
イグ・ノーベル賞公式ビジュアル ©Improbable Research  

FINDERS編集部

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恒例の「紙飛行機とばし」も参加者とともに実施

人々を思わず笑わせ、そして考えさせる研究を称えるイグ・ノーベル賞。その公式イベント 「Ig Nobel Face-to-Face in JAPAN」 が、2026年1月10日(土)に日本科学未来館で開催される。会場となる未来館ホールでは、研究者と来場者が同じ空間を共有し、科学の面白さや奥深さを体感できる時間が用意される。

イベントの幕開けを飾るのは、イグ・ノーベル賞イベントでおなじみの 「紙飛行機とばし」 だ。参加者が折った紙飛行機を、登壇者とともに一斉に飛ばすこの演出は、研究者と観客の距離を一気に縮める象徴的な場面となってきた。堅い印象を持たれがちな科学を、誰もが身近に感じられる入口として機能している。

2024年の紙飛行機とばしの様子

今回登壇するのは、2025年イグ・ノーベル賞受賞者の兒嶋朋貴氏をはじめ、過去の受賞者、そしてノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章氏という顔ぶれだ。兒嶋氏は、シマウマ模様の塗装が牛を吸血昆虫から守るという、一見ユニークでありながら実用性も備えた研究で注目を集めた研究者である。

さらに、電気刺激によって味覚が変化する仕組みを探究する宮下芳明氏や、雌雄で生殖器の形状が逆転した昆虫を発見した吉澤和徳氏も登壇する。それぞれの研究は分野も切り口も異なるが、「素朴な疑問」 を起点に科学を掘り下げてきた点で共通している。

第1部では、各登壇者が受賞研究や現在取り組んでいるテーマについて語り、第2部では 「 ヒトはなぜ科学をするのか?」 をテーマに、研究を志した原点や科学への情熱が語られる予定だ。専門的な内容でありながら、研究者自身の言葉で語られる経験談は、科学を学ぶ若い世代にとっても大きな刺激となるだろう。

兒嶋朋貴氏
宮下芳明氏
吉澤和徳氏
梶田隆章氏

イベントの締めくくりには、米国の公式イベントグッズや受賞者のサイン入りアイテムが当たる抽選会も用意されている。学びと笑いが交錯する場として、家族連れや学生にも開かれた構成となっている点も、このイベントならではの特徴である。

興味のある方は、ぜひ会場に足を運んでみてはいかがだろうか。


イグ・ノーベル賞公式イベント 「Ig Nobel Face-to-Face in JAPAN」
開催日時:2026年1月10日(土)  13:00-15:00
開催場所:日本科学未来館 7階 未来館ホール
定員:250人(事前申込制、先着順)
対象:小学校高学年以上推奨
主催:日本科学未来館
参加費:無料(入館料も不要)  ※常設展や特別展、ドームシアターの鑑賞は別料金

イベントページ
https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202601104345.html