今後はカニの養殖で注力
現在は保全活動としてサンゴの養殖・移植も行われているが、海藻の問題がこれにより解消できるわけではないとバトラー氏は語る。一方でこのカニの生息数もサンゴ礁全体の改善に役立つほど多くはないため、『Miami Herald』によると、今後バトラー氏はカニの養殖にも取り組みたいとしている。
今回の調査地となったフロリダキーズのサンゴ礁は約8000年間安定的に存在していたものの、数十年前と比べるとわずか2%に縮小しており、サンゴ礁の保全は喫緊の課題だ。サンゴ礁は海の生態系だけでなく、暴風雨などによる海岸線の侵食から守る役割も果たしている。今後のさらなる取り組みに期待がかかる。