文:岩見旦
男たるもの、便器に向かって仁王立ちで尿をするべき。
しかし、その行動はあなたが想像する以上に、周りを汚しているかもしれない。
尿を完全再現し、跳ね返りを可視化
男性が尿をする際、立ってする人と座ってする人は、どれくらい分かれるのだろうか? イギリスのQS Suppliesが1019人を対象に行った調査によると、立つ派は69%に上る一方、座る派はわずか17%にとどまった。残りの14%は半々だという。
そこで、QS Suppliesは立って尿をすると、どれくらい便器から尿が飛び跳ねるかを調査した。水量や軌道、形状など尿を完全再現し、尿の代わりに蛍光物質を混ぜた液体を放出。これを便器に当て、どのように跳ね返っているのかをUVライトでチェックした。こうすることにより普段分からない尿の跳ね返りを可視化することができる。
さらに、液体を洋式便器のさまざまな部分に当てる実験を行った。そのバリエーションは数十種類に及んだ。果たして便器のどこの部分を狙うと、跳ね返りが少ないのだろうか?
最も跳ね返りが少ないのは、水たまりの手前
29%の男性が行っている、水たまりをターゲットにする方法は、大きな水滴を生み出したものの、それなりに狭い範囲で収まった。
最も跳ね返りが少なく、広がりを最小限に抑えられたのは、意外にも水たまりの手前だった。しかし、ここに狙いを定めていた人はわずか2%だった。
逆に最も多くの男性が狙いを定めていたのが便器の後方。31%の男性がここを狙っているものの、この方法は最も多くの跳ね返りと広がりを生み出していることが分かった。
4人に1人の歯ブラシに……
今回の実験で、便器から最も飛び跳ねた尿の距離は約36インチ(約1メートル)。トイレの横の洗面台や備え付けのトイレットペーパーにも飛びかかった。さらに驚くべきことに、4人に1人が便器から1メートル以内に歯ブラシを置いているという。皆まで言わないが、想像するだけで恐ろしい。
飛び跳ねをチェックしてみると、便器のどの部分を狙ったかを問わず、すべてのケースで便器の縁や便座や蓋の裏、床に飛び跳ねが発見された。今後、座らないで尿をする理由があるだろうか? どうしても立って用を足したい人は、自らトイレ掃除をすることをおすすめする。