ランチの外食でリフレッシュしたり、仕事帰りに友達と飲みに行ったり、たまには接待やデートで高級店を訪れたり。
当たり前のように外食を楽しんでいた日々も、新型コロナウイルスの蔓延で今や非日常になってしまった。
そんな中、テイクアウトやデリバリーを始めたレストランも多く、単調になりがちな在宅勤務期間に重宝している読者も多いだろう。
今回の新型コロナウイルス対策で特別にテイクアウトを始めた店の中でも、特に予約困難店とされる人気店をフィーチャーした。もし身近な行動圏内にこれらの店があるならラッキー!
今回も前回同様、新型コロナウイルス対策で特別にテイクアウトを始めた店の中でも、特に予約困難店とされる人気店を紹介したい。
チェリー先生
食べ歩き部・部長
東京生まれ東京育ち。10代では外食好きな家族と、20代では目上の方々にあまたの東京レストランガイドをしていただき、30代以降は自分で開拓するのが楽しくなり、あらゆるスタイルの「外食」を楽しんできたグルメ女。プロならではのこだわりが見える瞬間、女王様気分を味わえる接客、味というよりも人に惹かれる瞬間などに魅力を見出し、レストランの楽しみ方を広げている。
ミシュランガイド1ツ星店「sio」のHEY!バインミー 1000円、sio弁当 1500円
オーナーシェフの鳥羽氏が率いる東京・代々木上原にある「sio」は、オープンから2年弱にも関わらずミシュランガイドで一ツ星を獲得した実力派のフレンチ店だ。
サッカー選手、小学校教員など異色の経歴を経て、32歳から料理の道を歩み、フレンチ「フロリレージュ」を始めとする名店で腕を磨いてきた。
通常のコース料理では、小さな驚きが散りばめられたクリエイティビティ溢れる料理が好評だが、テイクアウトメニューとして提供しているのは、意外にもバインミーと日替わり弁当という手頃で親しみやすいランナップだった。
最近では専門店も増えてきたベトナムサンドイッチのバインミー。くるりと巻かれた包装紙を解くと、パンからこぼれ落ちる程のパクチーが。ベトナム風のよくあるバインミーかと食べ進めると、味付けの変化と具の豊かさに驚く。
生姜焼き風の豚バラ、お酢が効いたニンジンと大根のなます、まろやかさを加えるハリッサマヨネーズソースやレバーペーストに当たったと思えば、きんぴら蓮根の食感がリズミカルに刻まれる。
バゲットとしてはやわらかめの、駒場東大前「ル・ルソール」のパンも具材の邪魔にならず、すべてを優しく包み込んでくれる。
「sio」日替わりのsio弁当、エビフライとカレー・サラダのセット 1500円。
こちらのsio弁当は日替わりで、この日はエビフライとカレー、サラダのセット。 カレー以外にも和食の焼き魚弁当など変化に富むメニューで、リピーターが多いのも頷ける。
去年オープンした「sio」の姉妹店「パーラー大箸」でも人気のエビフライ。写真でこの大きさが伝わるだろうか? ナイフが必要な程のどっしりとした海老には、薄い衣がキュッと密着し、ぷつん!と音がしそうな歯触りのエビを頬張ると、思わず幸せな気持ちに。
ついエビフライの存在感に目を奪われてしまうが、カレールーの味の密度もすごい。野菜の甘味の後に、すっきりとした辛さが追いかけてくる、何とも端正なカレーだ。
テイクアウトの開始以外でも、家時間を楽しめるようにと、ツイッターでレシピの公開をするなど、料理を通して喜びを与えてくれるシェフの今後の活躍にも目が離せない。
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