LIFE STYLE | 2020/04/15

ロックダウン生活5週目突入!経済補償は?オンライン授業は?オランダのリアルをお伝えします【連載】オランダ発スロージャーナリズム(23)

いつもは大変な賑わいを見せる花屋と、サンドウィッチスタンドも開店休業状態
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吉田和充(ヨシダ ...

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政府への批判はもちろんあるけど

街で唯一目立つのは、フードデリバリー。テイクアウトやデリバリーのみ営業可能となっている。

ロックダウンを含め全体的に言える、あるいは感じるのは、オランダ政府やルッテ首相のリーダーシップはしっかりしている、オランダとして全員一丸となってコロナ危機に対応していく、というまとまりです。外国人としてオランダに居住していても、きちんと守ってくれるということはリアルに実感できます。

ロックダウンに入った当初に一部あった買い占めも落ち着いたように思います。この時も、ルッテ首相がスーパーに出向き、実際に現場を視察して、買い占めしなくても物は供給されるというメセージを発していました(たしか、「こんなにトイレットペーパーがあるなら、何カ月間うんちしても全然大丈夫だよ」的なことを言ってました)。

一方で、外から今の日本を見ていると、不安が募ります。自粛の仕方、融資ばかりで補償がない、あっても手続きがややこしい、緊急事態に対応できていない、そして、リーダーが不在、方針が見えない、あってもまったく実情に即していない…。

もちろん、オランダ国内にも、コロナ周りの政策に関していろいろな不満の声はあります。しかし、オランダに限らず、ヨーロッパの各国のリーダーは、どの国も強いリーダーシップを発揮しているように思えます。政治家や、スポーツ選手、起業家などは、みな給料を削減したり、寄付をしたりして社会を救おうとしています。これはリーダーとして当たり前の行為です。

市民レベルでは日本でもいろいろな動きがあって、みなで協力してこの世界の危機を乗り切るアクションやアイディアが集まって実行されていると思います。しかし、リーダーの差は非常に大きいと感じます。これは決して個人批判ではなく「リーダーシップ」というものに対しての、思考の差なのかもしれないと感じています。

すでに遅きに失したとは思いますが、今後、日本でロックダウンや自粛要請が強まるようでしたら、ぜひ参考にしてみて下さい。


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