LIFE STYLE | 2020/04/15

ロックダウン生活5週目突入!経済補償は?オンライン授業は?オランダのリアルをお伝えします【連載】オランダ発スロージャーナリズム(23)

いつもは大変な賑わいを見せる花屋と、サンドウィッチスタンドも開店休業状態
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吉田和充(ヨシダ ...

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オンライン教育への移行はスムーズに

次男(日本の小学校1年生に相当)のクラスのZoom。みんなで歌を歌ったり、お話ししたり。

さてこの間、学校は休校しています。すでに5月の連休明け(オランダにも5月の連休があるのです)までの休校が決まっていますので、授業はオンラインに移行しています。

ただ、これは誤解があるようですが、全授業がそのままオンラインに移行しているわけではありません。さらにオランダ国内でも学校により、かなりのばらつきがあります。GoogleクラスルームやSnappetを使用したりしてオンライン対応をしていたり、Zoomを使って、間違いの多かった問題を全員で答え合わせしたり、あるいはクラスルーム的なことだけを行うところもあります。逆にZoomは先生とのミーティングだけに使用しているところもあります。

また、インスタライブで先生がメッセージを発信していたりするところもあります。いわゆるペーパーワークを課題として出しているところもあります。同じ学校内でも学年や担任によって、内容もやり方もバラバラです。ただ筆者の子どもが通っている学校では、元々1人1台のタブレットを使ったオンライン授業があったり、生徒各自に合わせたバラバラの課題があったり、また時間割自体も自分で決めるということもしていたので、休校からオンラインへの移行自体はスムーズでした。とはいえ、すべてをオンラインに移行しているわけではなく、紙の課題があったり、課題図書などの読み物があったり、地図を読むようなこともしています。

オンライン授業の時間割のようなもの。曜日ごとに課題がプロットされている。もともと自分で週ごとの時間割を作っている学校なので、それほど内容には違いがないとのこと。この週はクラス全員でのZoomが2回。Zoomでは、クラスルームあるいはガイダンス的なことを行う。

また、当初は先生から1日に十数のメールやWhatsapp(日本でのLINEのようなメッセージングアプリ)でのクラス保護者のチャット、Googleクラスルームの設定、Zoomの設定などがあって大変でした。うちの場合は兄弟が2人いるので、この騒動が2人分。さらに、音楽など習い事のレッスンもオンラインに移行したりで、うちには2台しかパソコンがないのですが、親の仕事も合わせてPCはフル稼働。長男と次男のZoomレッスンが重なったりすると、自分がときにスマホで仕事をしたりする状態です。学校によりPCの貸与もあるようですが、親のPCリテラシーや、その環境によっては大きく差がつくだろうなあというのが実態です。