EVENT | 2019/11/29

「ブランド」は最強の詐欺ビジネスか。ファッションビジネスでカルチャーを作る|恩地祥博(BRH Inc)

「ファッションをビジネスから支えたい」と語る恩地祥博(おんち よしひろ)氏は、ブランドマネージメント会社、株式会社BRH...

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インフルエンサーブランドの炎上は何が問題だった?

―― 最近は女性インフルエンサーが自分のブランドを立ち上げるなんて話を良く目にしますね。ただ、調べてみると数年後にブランドが無くなっていることも珍しくないみたいです。

恩地:それはそのインフルエンサーの子の人気が落ちているからでしょうね。というのも、洋服を作る知識や経験があるわけではないので、ブランドを使って自分のポジショニングを取れないんだと思います。その子を使っている企業側からしたら、スパッと切ってまた違う人をいれてもいいわけじゃないですか。ちょっとドライですが、企業からしたらいかに利用して儲けを出すかってことでしかないので。この間も、インフルエンサーの子のブランドが叩かれたりもしていましたが…。

―― 「他社製品のデザインをパクってた」と炎上してましたね。

恩地:さすがに丸パクリは叩かれますし法律的にも危ないですけど、これって突き詰めると結構難しい問題なんですよ。ラグジュアリーブランドでもファストファッションでも「この部分が似てるよね」だけでなく「ほぼパクってるよね」というアイテムは結構な数存在しますし、消費者から叩かれるだけでなく裁判沙汰になったケースもたくさんあります。

―― デザインをマネするだけでなく、外国で買い付けたアイテムのタグを付け替えただけ、という批判もありました。

恩地:確かに300円で買えるものを6000円で売るみたいなのは一般的な感情として「おかしいだろ」と思いますよね。でもちょっと視点を変えると、今はEC全盛の時代で誰でも300円で買えたはずなのにみんなそれを知らなかったか、欲しいと思わなかったわけですよね。そして見つける側は現地に行って探して、交渉して買い付けてキュレーションするというコストも投じています。なので価格設定の是非の話は別として、「買わない」という選択肢もある以上、タグ付け替えという行為が過剰に叩かれてしまうのもちょっと違うかなと思ってしまいます。