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Apple、Googleなど世界を席巻する5大IT企業の収益構造をグラフ化してみたら、意外な違いが見えてきた
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  • 2019.04.02
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Apple、Googleなど世界を席巻する5大IT企業の収益構造をグラフ化してみたら、意外な違いが見えてきた

文:岩見旦

Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftの5大IT企業が世界を席巻している。この5社の年間売上高の合計は約8000億ドル(約88兆円)であり、この額はサウジアラビアのGDPを上回る。

「GAFA」、あるいは「GAFAM」として一括りにされがちなこれらの企業だが、収益構造はまったく異なる。

Visual Capitalistが制作した、この5社の収益構造のグラフを紹介する。

Apple:年間売上高2656億ドル、純利益595億ドル

世界で最も売上高の大きい企業であるApple。その最も大きな収入源はiPhoneで、2018年の売上高の62.8%を占めた。MacとiPadはそれぞれ9.6%と7.1%という結果に。近年Appleは金融サービスに力を入れており、先月Apple Cardを発表。Apple Walletとリンクすることができ、カード番号もCVVも有効期限も署名もないという革新的なカードだ。

Amazon:年間売上高2329億ドル、純利益101億ドル

インターネット小売大手のAmazonは、当然ながらオンラインストアが収益の半分以上を占めている。しかし、最も急成長しているのは実店舗だ。2018年の実店舗の売上高は2017年と比較し、197%の伸びを見せている。アメリカで1900万平方フィートもの広さのレンガとモルタルの店を運営している。レジのない実店舗Amazon Goも大きな話題となった。

Alphabet:年間売上高1368億ドル、純利益307億ドル

Googleの親会社であるAlphabetは、売上の多くを広告に頼っている。YouTubeを含むさまざまなコンテンツの広告売上高は、全体の70.4%に及ぶ。Alphabetは新たな収入源を探るため、次のGoogleとなりそうな新たな事業に投資している。例えば、成層圏に気球を打ち上げインターネット網を広げるLoonや自動運転車を開発するWaymoなどだ。現在はまだ6億ドルしか生み出せていないが、今後に注目だ。

Facebook:年間売上高558億ドル、純利益221億ドル

世界最大のSNSサービスであるFacebookも売上の多くの広告に頼っており、その点でAlphabetと非常に似ている。驚くべきことにその割合は98.5%に上る。Facebookは基本的に無料で利用できるが、そのユーザー1人換算の売上高は35ドルであり、定額制動画配信サービスのNetflixの30ドルを上回る。

Microsoft:年間売上高1104億ドル、純利益166億ドル

最後に紹介するのはMicrosoft。上記4社を比較すると多様な収入源がある。最も大きな割合を占めているのはOffice製品で、Microsoft Azure、Windowsと続く。Bingは検索サービスシェア2位であるが、2018年は売上高を前年比16%も伸ばした。現在、メインの音声AIアシスタント4つのうち2つにBingが搭載されている。

5大IT企業の収益構造をグラフで眺めると、それぞれの経営方針や戦略が見えてくる。近年、世界中でGAFAに対する規制が議論されており、令和の時代のIT業界からも目が離せそうにない。


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