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佐賀に移住した中川淳一郎。「わざわざ会いに来てくれる人」がいるなら、地方移住もアリ【連載】コロナ禍の移住・脱東京(1)
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  • 2021.03.01
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佐賀に移住した中川淳一郎。「わざわざ会いに来てくれる人」がいるなら、地方移住もアリ【連載】コロナ禍の移住・脱東京(1)

「わざわざ会いに来てくれる人」がいるなら、地方移住もアリ

唐津神社前にて

米田:地方移住するにしても、場所の選択は大事ですよね。コロナ禍でも医療崩壊が起きたり、過疎地はリスクが高いとか。中川さんは、佐賀に移住して困ったことってありますか?

中川:俺はないんだけど、知り合いで移住した子はあって。仕事を探すのが難しいって。その人とは俺が一緒に自治体の仕事を取ろうとしています。それで定期的な収入が見込めたら安心してもらえるだろうし。

米田:夫婦のどちらかがリモートで仕事をして、もう一方は自然のゆったりとした空気の中で子育てに専念するとか、そういう選択肢ができるのは地方ならではですよね。

中川:それを甘ったれとかいうのは簡単だけど、やってる本人の方が頑張ってるんだから、外野はうガタガタ言うなって俺は思うわけですね。

米田:移住した人、もしくは移住者に友達がいる僕みたいな人はその事情がよく分かる。それでも東京に住めばじゃんっていう人はいるんでしょうけど、それは無視でいいかなって気はするんですよね。

中川:それこそ初期のイケダハヤト方式で、楽しいからいいでしょこっちはって。俺自身は今、本当に良い人生送っているし、こうやって米田さんも来てくれるし。だからむしろ強い思いを持って移住する人が増えそうな気がしていて、嬉しいんですよ。

米田:わざわざ福岡空港からバスで1時間かけて唐津まで来るわけですよ、中川さんに会いに(笑)。

中川:「そこまで俺のこと思っててくれたんだ! 嬉しい!」ってなるでしょ、これって。だから幸せが増えるんですよね、人のありがたみが分かる。例えば「こういう良い店がありますよ」って佐賀の店を紹介したら、店の人も「よかお客さん来てくれたね!」って喜んでくれたり。そういう効果があると思うから、今まで大都会に住んで人間関係がうまくいっていた人は、地方に移住していいんじゃないのっていうのが俺の結論なんですよ。

米田:というのは?

中川:その人たちはあなたをずっと距離が離れてても良くしてくれるはずだよってことなんですよ。俺は今つくづくそれを感じていて。コロナのせいで実際は来られないんだけど、みんなが佐賀に行くって言ってくれてるんですね。

福岡に来る予定があったら、ちょっと一泊増やして唐津に来るかって思ってくれるんですよ。コロナが終息してきたら、実際にそんな人が増えるんじゃないかな。

米田:イケハヤさんにしろ、淳ちゃんにしろ、発言権のある人がどんどん実践していくことによって少しずつ変わっていくような気もしますね。

中川:俺が今思うのは、発言権がある、連載がある人とか、Twitterのフォロワーが何万人いるとか、そういう人たちがこぞって各都道府県に移ると面白いと思うんですよ。それを各自治体の県庁とかが、ちょっと最初に支援しますってやったら良い。

米田:インフルエンサービジネスっていうのがあるじゃないですか。トラベルインフルエンサーって人もいて、自治体からきれいな海を撮ってくれとか。それもいいんですけど、文章で発信する人が増えるのも必要だと思うんですよね。

中川:今日なんか、佐賀県の山口知事が県内の新型コロナの7日連続20件を超えている、それがすべて福岡由来であるって言ったんですね。それで「福岡由来」って言葉がTwitterでトレンドになったんですよ。福岡のせいにするのって福岡県の人は激怒する。激怒の理由って何かといったら、お前たちが勝手に福岡に来て……。

米田:勝手にうつって、と。

中川:そうそう。そういう人は俺らは佐賀なんか行かねえよっていうわけですね。鳥栖とか唐津だって、福岡のベッドタウンになっている状況がある。俺はその福岡県民の怒りはすごく分かるんですよね。こういう時に何をすべきかって、Twitterで冗談めかして「福岡由来ではない佐賀県ですけど、こんなおいしいものがありますよ」って写真を出すしかないんですよ、俺としては。そうすれば佐賀県の県庁の人たちも、中川さんがいてよかったと思ってくれるわけですよ。そういうふうに役に立てたたらいいなと思う。

米田:確かに。今話している店の周辺でも、2人ぐらいしか歩いてなかったですよね。密じゃないっていうのはね、すごいリラックスできる。東京は密ばっかりだから。心理的な嫌さがある。密でないところに行きたいなっていうのは潜在的に皆さん抱えてますよね。

中川:ここは中心街でこの程度なんですよ。佐賀はいいっすよ。ぜひまた来てください!


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