BUSINESS | 2025/09/03

温泉資源を活かした健康社会づくりを議論
「第1回日本ヘルスツーリズム学会」が開催へ

杏林大学で9月20日(土)、産官学が集い温泉とリハビリをテーマに討議

FINDERS編集部

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健康と観光を結ぶ学際的研究の場が始動

一般社団法人日本ヘルスツーリズム学会は、2025年9月20日(土)、杏林大学井の頭キャンパスにて「第1回日本ヘルスツーリズム学会」を開催する。テーマは「温泉資源を活用したヘルスツーリズム事例の検討」であり、招待講演や基調講演、パネルディスカッションを通じて、温泉やリハビリテーションの新たな可能性を探る。

日本ヘルスツーリズム学会は2024年4月に法人化し、研究会や情報交換を重ねながら会員を募ってきた。健康立国・観光立国を掲げる日本において、ヘルスツーリズムは厚労省の宿泊型新保健指導や経産省の健康経営優良法人制度、観光庁の地域振興施策に資する取り組みとして期待される。また、WHOのWell-beingやSDGsの実現にも直結する概念である。

温泉とリハビリの融合を議論

当日は、環境省 自然環境局 温泉地保護利用推進室五反田豊氏による「新・湯治」をテーマとした招待講演を皮切りに、杏林大学石井博之教授が「保健学の専門性を活かしたヘルスツーリズムの展望」を語る。

さらに、東海大学佐藤雅明准教授を司会に、温泉家・北出恭子氏日本ヘルスツーリズム学会副会長木下藤寿氏らがパネリストとして登壇し、温泉資源の多角的な活用方法について議論を深める。

終盤には、国際武道大学笠原政志教授が「温泉資源を活用したスポーツ選手のコンディショニングの可能性」と題した教育講演を行い、温泉が競技スポーツやアスリート支援の分野に広がる可能性を提示する。

次世代の健康社会を見据え、温泉資源を起点に産官学が知を持ち寄る本学会。健康づくりと観光、さらには地域の未来に関心を持つ方々にとって、貴重な議論の場となりそうだ。

詳細については、参加申込ページや、一般社団法人日本ヘルスツーリズム学会のホームページを参照してほしい。


第1回日本ヘルスツーリズム学会 「温泉資源を活用したヘルスツーリズム事例の検討」
開催日:2025年9月20日(土) 13:00-17:00(12:30開場/11:00-12:00に一般公開講座あり)会場:杏林大学 井の頭キャンパス F棟3階 F309(東京都三鷹市下連雀5-4-1)
対象:健康や観光に関心のある方、研究者、教育関係者、学生、関連産業従事者など
定員:100名
参加費:会員無料、非会員(当日会員) 5,000円
主催:一般社団法人日本ヘルスツーリズム学会
後援:健康日本21推進全国連絡協議会/NPO法人 日本ヘルスツーリズム振興機構

参加申し込みページ
https://japanhealth-s.jp/news/199/

一般社団法人日本ヘルスツーリズム学会
https://japanhealth-s.jp/