CULTURE | 2025/10/20

日本のプロダクトデザインに新風を吹き込む 「alter. 2025, Tokyo」 が初開催

MoMAやポンピドゥーのキュレーターが選出
若手クリエイター56名が挑む“オルタナティブなデザイン”の可能性

FINDERS編集部

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次世代クリエイターが生み出す、新たなデザインの潮流

2025年11月7日(金)から9日(日)までの3日間、日本橋三井ホールで実験的なデザインイベント「alter. 2025, Tokyo(アルター)」が初開催される。主催は alter. 実行委員会。ニューヨーク近代美術館(MoMA)やポンピドゥー・センターのキュレーターら、国際的なデザインコミッティーが選抜した11組・計56名の日本人若手クリエイターによるプロダクト作品が展示される。

「alter.」は、次世代を担う多様なクリエイターがチームを組み、社会への問いや新しい価値観をプロダクトとして提示する“プロジェクト型出展”を特徴とする。選出されたチームには、展示制作費として最大300万円の助成金が支給され、自由な発想を形にする環境が整えられている。単なる見本市ではなく、プロダクトを通じて社会と向き合うデザインの実験場となる。

出展者は、35歳以下のデザイナーを中心に、美術家、写真家、編集者、研究者、音楽家、エンジニアなど多彩な顔ぶれが集う。それぞれが異なる領域の視点を交差させ、プロダクトの存在意義やナラティブを言語化しながら、空間設計や体験設計を含む包括的なプレゼンテーションを行う。

コミッティーメンバーには、MoMAのタニャ・ファン、ポンピドゥーのオリヴィエ・ゼイトゥン、デザインスタジオ・フォルマファンタズマ、建築家の中村圭佑(SKWAT代表)、国際的デザインプラットフォーム「say hi to_」のキュレーター、クリステン・ド・ラ・ヴァリエールが名を連ねる。グローバルな審美眼のもと、日本の若手デザインがどのように評価されるかにも注目が集まる。

alter. 2025 Tokyo コミッティメンバー
写真左から:
Andrea Trimarchi / Simone Farresin(Design Studio / FormaFantasma)
中村圭佑(Architect / DAIKEI MILLS)
Kristen de La Valliere(Creative Consultant and Curator / say hi to_)
Olivier Zeitoun(Design Curator and Researcher / Centre Pompidou)
Tanja Hwang(Design Curator and Researcher / MoMA)
alter. 2025, Tokyo 出展者

参加クリエイター過去作品一例

会場では、10代のためのプロダクトデザイン教育プログラム「眺める側のコンポジション」の成果展示や、コミッティーメンバーらによるトークセッション、来場者が購入・体験できるマーケットなども展開される。デザインを“つくる側”だけでなく“使う側”の視点からも再定義する試みとなる。

「alter. 2025, Tokyo」は、既存の枠にとらわれないオルタナティブな発想を通じて、日本のプロダクトデザインに新たな波を起こすかもしれない。


alter. 2025, Tokyo(アルター. 2025, トーキョー)
会期:2025年11月7日(金)~9日(日)
時間:7日(金)・8日(土) 11:00〜20:00、9日(日) 11:00〜17:00
会場:日本橋三井ホール(東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 4・5F)
入場料:1日券¥2,000 (学生¥1,000)/3日通し券 ¥3,000 (学生¥2,000) ※中学生以下無料
主催:alter. 実行委員会
特別協賛:三井不動産株式会社
協賛・協力:カリモク家具株式会社、say hi to_、dezeen ほか  

公式サイト
https://altertokyo.com/

公式Instagram
https://www.instagram.com/altertokyo/

公式X
https://x.com/alter_tokyo