CULTURE | 2025/07/18

グッドデザイン賞を受賞した 「御神籤ブック®」 のサブスクサービスがスタート

春夏秋冬や毎月の暮らしに寄り添う選書体験

FINDERS編集部

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運試しのように本と出会う“引く読書体験”が自宅に届く

偶然の本との出会いに、ほんの少しの運命を感じたことはないだろうか。そんな 「本との縁」 をテーマにしたプロジェクト 「御神籤ブック®」 が、定期便サービスとして新たにスタートした。

この 「御神籤ブック」 は、合同会社TIDEが企画・販売する “ガチャブック”。中身の見えないブックパッケージに古本を収め、御神籤のように読者が本と出会う仕掛けは、2024年度グッドデザイン賞にも選ばれるなど高い評価を得てきた。

今回の定期便サービスでは、季節に1回届く 「御神籤ブック 春夏秋冬便」 と、毎月1冊届く 「御神籤ブックの定期便」 の2種類を展開。すでに多数の申込みがあり、ローンチ直後から注目を集めているという。

季節のはじまりを告げる「御神籤ブック 春夏秋冬便」

「春はあけぼの」 で始まる『枕草子』の世界観にインスパイアされた 「春夏秋冬便」 は、季節ごとに1冊ずつ、1年で計4冊が届くサービスだ。春は青春や初恋、夏は怪談やSF、秋は芸術やグルメ、冬は雪や死、哲学といったように、それぞれの季節にふさわしいテーマの本が選ばれる。

オリジナル封筒のタイポグラフィや色使いも、四季のイメージと巧みに連動しており、半透明の窓からのぞく装丁も含めて 「届いた瞬間に季節が動き出す」 ような体験が得られる。

価格は全4冊に加え、巾着やキーホルダーなどのノベルティも付属して4,555円 (税込・送料別)。現在受付中の 「夏」 では、8月1日からの順次発送で、怪談や儚さをテーマにした選書が予定されている。

四季と共に本を迎える新しい選書便サービスとして好評
グラシン紙を貼った封筒の半透明の窓から見える表紙の色も中身のヒント

毎月のスタートを告げる「御神籤ブックの定期便」

一方、「毎月1冊」 の定期便では、バラエティ豊かなラッピングや封筒に包まれた御神籤ブックが月初に届く。今月7月のテーマは 「猫」 。封筒を開けてはじめて出会う1冊が、まるで占いのようにその月の気分や過ごし方を導いてくれる。

さらに、3ヵ月目や6ヵ月目にはオリジナルノベルティの特典も用意されており、継続的な読書習慣を後押しする仕掛けも豊富だ。

ラッピングペーパーや箱、封筒などバラエティ豊かなラッピングで毎月1日に自宅に届く定期便。
7月は猫の本が入った御神籤ブック 「猫箱」
3ヵ月6ヵ月目にはオリジナルのノベルティを同梱

書店やブックカフェでも展開、偶然の出会いを体験できる場所

御神籤ブックは、自宅だけでなく、松本十帖 「Cafe 哲学と甘いもの」 「The Ryokan Tokyo YUGAWARA」 など、選書体験を大切にするブックホテルや独立系書店でも販売されている。訪れた人がその場で本を“引く”ことで、偶然の読書体験をリアルに楽しむことができる。

これまでに文喫 福岡天神やランプライトブックスホテル各地、奈良蔦屋書店でのPOP UPなど、全国各地のブックカルチャーの現場でも実績を積み上げている。

「読む」 ことが日常から遠のきがちな現代において、御神籤ブックは読むきっかけを“引く”ことで届ける。運命的な出会いのような読書体験が、あなたの毎日を少しだけ彩ってくれるかもしれない。

松本十帖 「Cafe 哲学と甘いもの」
ランプライトブックスホテル名古屋
奈良蔦屋書店

販売先/オンライン
御神籤ブック:https://omikujibook.base.shop/ 
toki books:https://tokibooks.theshop.jp/
星の時間:https://hoshinozikan.theshop.jp/ 
PASSAGE by ALL REVIEWS:https://passage.allreviews.jp/