CULTURE | 2025/02/20

唯一無二のメニュー、ぶり大根まんで
クリエイターが集まるコミュニティを作る
春華堂の 「HOW’z」

連載:東急プラザ原宿「ハラカド」で原宿のカルチャーを紐解くインタビュー企画
「ハラカドノカドデ」

聞き手・文・写真:藤田琢己(J-WAVEナビゲーター) 編集:カトウワタル(FINDERS編集部)

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うなぎパイで目指した 「会話のきっかけ」 を提供し、クリテイターがアイデアを持ち寄って新たなコミュニケーションからメニューが生まれてくる 「ハングリークリエイターズ HOW'z」 の狙いとは?

原宿の中心にある東急プラザ「ハラカド」に集まる様々な方に、FMラジオ局 J-WAVEでナビゲーターを務める藤田琢己がインタビューするFINDERSの連載企画「ハラカドノカドデ」。今回は、ハラカド3Fにある「HOW'z」からお二人にインタビュー。ただの飲食店ではない、話のきっかけになる食べ物やスペースを提供しているお店の特徴に迫りました。

インタビューの様子は、PODCAST 番組でも公開されているので、合わせて楽しんでいただきたい。

ーー 今回はJ-WAVEのスタジオ「ARRTSIDE CAST」と同じ「ハラカド」3Fにあります飲食店、HOW’zさんからお二人、大沼さんと水戸さんです。

大沼です。店舗の運営やイベントの企画でHOW'zを盛り上げる係です。よろしくお願いします

そして私は水戸と申します。通常はフロアでドリンクなどを作っています。いつでもいるので遊びに来てください!

ーー ハラカドの3Fといえばデザイン会社や収録スタジオなどがあるフロアにあって、飲食店は少し珍しいのですが、このお店を運営しているのは春華堂さんですよね?

そうです。うなぎパイでお馴染みの春華堂です。

ーー だから僕たちうなぎパイのアレンジメニューのようなレストランになるのでは?と思ったんです。それが、レストランでもあり、カフェでもあり、バーでもある・・・ しかも名前が 「ハングリークリエイターズ HOW'z」 ということで、どんなコンセプトでお店を出そうと思ったんですか?

実はきっかけは (同じハラカド3Fに入ってい) 「れもんらいふ」の千原徹也さんからお話をいただきました。「coneri」 というスティックパイのブランドのパッケージをデザインしていただいたのがきっかけで、千原さんが静岡の浜松にある、春華堂の施設 「スイーツバンク」 に来ていただいた際に、その中のカフェが、社員もお客様も同じものを食べられるようになっていて、「東京にもこういうカフェが欲しいな」 とおっしゃっていただいて、そしてこの建物ができたときに、3階で一緒に何かやりませんか?とお話をいただいたのがきっかけですね。

ーーそして出店してみたら、すごいオリジナリティのあるお勧めメニューが・・・

ブリ大根を包んだという 「包図 (はうず) まん」 ですね。ぶり大根丸ごと1個入ってます!

ーー 100歩譲ってピザまでは包むよな、という感じがありますが (笑) 普通はお酒のアテにしたり、ご飯に合わせたり、というイメージですが、中華まんのようにしたんですね。

結構苦労しました。大根が汁気を含んでいるので生地に染み出してしまったり、すべて店でスタッフが修行して、一つ一つ手で包んでるんです。クリエイターの集まる場所なので、クリエイターさんがが片手で作業しながらでも食べられるものっていうところで、中華まんのようにしました。ゆくゆくは「西の551」「東の包図まん」・・・

ーー 大きく出ましたね (笑) 食べたらすごく美味しいんですが、来るお客さんも驚くんじゃないですか?

はい。「美味しいの?」 ってダイレクトに聞かれる時もありました (笑)

ーー それは出店時にクリアできてるから出してるわけですよね!

はい!「大根も時期などに応じてこだわって選んでいるので、一度食べてみてほしいです」 と伝えると、「美味しい!しかもここでしか食べられないからもう1回来るね」 とか、テイクアウトお持ち帰りを買ってくださったりと、結構好評です。

クリエイターやお客さんが会話をするきっかけを作りたい

ーー 原宿に行くとぶり大根まんが食べられるよ、なんてユニークすぎますね。そして 「ハングリークリエイターズ」 っていうお店のフレーズについても伺っていいですか?

はい。 クリエイターがHOW’zに集まればいいよね、ということで、我々も全部を用意しておくのではなくて、一緒にメニューを作り上げていこうっていう思いも込めました。実際にメニューに和栗のカクテルがあるんですけど、メニュー名は青山学院大学の大学生に考えてもらったりだとか、ドリンクのメニューもうちのキャストが考えたりだとか、新しいものを生み出していっています。

ーー 出会った人と新しいものを作っていく、という意味では同じフロアの配信スタジオSTEAM STUDIOの南さんも言ってましたけど、ここが新しいアイデアで持って何か全然違う場所になっていく可能性だってあるんです、と。

来る人によって新しいアイデアが生まれて、場所を彩っていく、という、そんな場所作りを目指しているというのも共通ですね。同じフロアですが会員制のコーヒーショップ、と思いきや曽我部恵一さんがライブをやってた、なんていう時もありましたからね。

「How was your day? =今日どうだった?」に由来する 「HOW‘z」

ーー あと、ぶり大根だけじゃなくて、他の様々なメニューが全部美味しいですね。ジャスミンティーもすごく美味しいとJ-WAVEの人が言っていました。

ありがとうございます。そちらもコラボレーションしていて、ティールームさんという方とのコラボ商品で、ぶり大根に合うお茶を提案してもらったんです。

ーー なるほど!!そして最初に気になっている 「HOW'z」 ですが、これは 「How was your day? (今日どうだった?)」 という意味なんですよね?

そうなんです。我々春華堂といえば、やっぱりうなぎパイ、夜のお菓子、すなわち一家団欒というテーマがあって、1日の終わりに今日どうだった?というコミュニケーションが生まれる、という・・・

ーー そのテーマがバックボーンにあるんですね!だから今日スタジオにお持ちいただいたお土産のサブレ、これがまたそのテーマを表現しているんですね?サブレの表面には・・・

以下、ポッドキャスト本編に続く

スタッフのお二人の意外な過去、原宿の道を何度も往復した理由は?など貴重な話はこちらでお聴きください。https://arrtsidecast.podcast.sonicbowl.cloud/podcast/harakadonokadode/episode/howz/


HOW'z
渋谷区神宮前6-31-21 東急プラザ原宿「ハラカド」3F
営業時間:11:00~21:00(商業施設の営業時間に準じる)
Tel: 03-6628-8238

ハラカドサイト:https://tokyu-plaza.com/harakado/shop/detail/030128001?tenant_cd=030128001

藤田琢己 公式Webサイト
https://takumifujita.net/

ハラカドに誕生したラジオ局 J-WAVEによる本格的な音声収録スタジオ
J-WAVE ARRTSIDE CAST

https://www.j-wave.co.jp/arrtsidecast/