「泊まる」が変わる。「地域」が動く。“体験”が町を動かす宿
空き家地方創生株式会社と、香川県坂出市で空き家再生活動を行う株式会社レッツは、香川県坂出市において、空き家を地域資源として活用し観光と地域住民をつなぐ新たな地方創生プロジェクトをスタート、単なる空き家再生にとどまらず、地域に “持続可能な経済と文化の流れ” を生む仕組みづくりに挑戦すべく業務提携を締結した。
空き家地方創生株式会社は、新潟県佐渡市を拠点に、これまで全国で10棟以上の空き家を宿泊施設へと再生し、稼働率50%以上を維持するモデルを確立。また地域住民と連携し、農業・漁業・文化体験などのコンテンツを多数手がけ、観光誘客と地域経済の循環を生み出すなど注目を集めている。
一方、株式会社レッツも香川県坂出市で 「空き家レスキュー隊」 として、空き家を再生・流通させるとともに、市や民間団体と協力しながら移住者・創業希望者のマッチングまで幅広くまちづくりの活動を行ってきた。

そんな両社がタッグを組んで取り組むのは、それぞれ進めてきた空き家の再生を通じた地方創生の活動を、さらにパワーアップさせ “共創ツーリズム” として飛躍させるプロジェクトだ。
具体的には、宿泊施設化された空き家を “地域交流の場” に再編集するために、DIY参加型宿づくり、漁業・農業体験、食文化イベントなどを通じ、“地元住民と観光客がつながる体験型コンテンツ” を数多く生み出していくほか、地域住民へ “宿泊施設の運営ノウハウ共有” なども積極的に行い、空き家課題を “稼ぐ地域資産” へ変える実証モデルの構築を目指すという。


プロジェクトの舞台となる坂出市は、香川県のほぼ中央に位置し、瀬戸大橋の四国側の玄関口としても知られている。かつては製塩業や造船業で栄え、現在は工業と自然、歴史が調和したまちとして独自の魅力を放っている。また、坂出港をはじめとする港湾都市としての顔も持ち、瀬戸内の穏やかな海と小さな島々が織りなす景観が、訪れる人に癒しと感動を与えている。
また近年では、瀬戸内国際芸術祭の舞台にもなる “瀬居島” や “沙弥島” など、アートと自然が融合するエリアにも注目が集まっている。


空き家地方創生株式会社と株式会社レッツの両社によるこのプロジェクトは、坂出市にとどまらず、日本全国各地に点在する空き家を 「地域が誇る観光資源」 に変える再現可能なモデルとして構築することを目指しており、今後は他の市町村への展開も視野に入れているという。
観光と移住、まちづくり、そして一次産業支援を一体化させるこの取り組みにより、「空き家再生×地域経済活性」 の大きな流れが生まれることに期待したい。
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空き家地方創生株式会社
Webサイト:https://re-akiya.co.jp/
宿泊予約サイト:https://a-to.world/
株式会社レッツ
Webサイト:https://lets-inc.com/