CULTURE | 2021/10/25

水道橋博士が一目惚れしたフランス在住の日本人画家・村中誠【連載】藝人春秋FINDERS(2)

Illustration by Makoto Muranaka
『藝人春秋FINDERS』と題して新連載をはじめた浅草...

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博士のメルマガ『メルマ旬報』で月イチで村中誠さんの連載が始まる

過去にも、画家という意味では、十数年前にキングコングの西野亮廣くんが1人で細密画を描いていた頃、坂口恭平さんが熊本に移される前のデッサン、この2人の絵を見ただけで、直感的に『メルマ旬報』にはスカウトをしています。

そして『メルマ旬報』で今年の3月から、月イチで村中誠さんの連載が始まりましたが、文章を書いたことがないという村中さんが筆をペンに持ち替えての初々しい自分語りのなかで数奇な人生が描かれていきます。

今、わかっていることだけでも端的に書いていきましょう。

Makoto MURANAKAこと本名、村中誠。

1974年9月13日生まれの47歳。

高校卒業後より、役者として活動を始め、主に小劇場の舞台に出演。

28歳の時に同じ劇団にいたフランス人の奥様と結婚。

2004年秋から1年間、奥様がパリ日本文化会館で仕事が決まり、共に渡欧。フランス南西部のトゥールーズで生活をする。当初は学生という身分でしかフランスに行くことが出来ないので、語学生として生活していたが、運良く、バイト先で勤めた今のお店で学生ビザから就労ビザに切り替えに成功。

と、当時に、絵を描き始め、街のレストランの壁を借りての個展や地元アーティストとのグループ展に絵を出展。ここで初めて絵が売れ、自分の絵を買ってくれる人と出会うことの喜びを知る。

2005年、一旦、日本帰国。31歳にして料理人になると決意をする。

埼玉県さいたま市のフレンチレストラン、『ビストロやまに』に勤務。

皿洗いから始めて、お客様へのサービスをするかたわら、調理にも携わるようになり、調理師免許を取得する。

2008年より生活の拠点を妻と共に本格的にフランスに移し、フランス語を学びながら、パリ15区のビストロ『L’Os à Moelle 』で料理人としてアルバイトを始める。その後、正式に採用され、2020年にはシェフとして店を任され現在に至る。

その間、2011年、女児が誕生し父となる。

そして、2020年3月、新型コロナウィルス蔓延の影響でフランスのレストランは休業を余儀なくされ、一時的な失業の身となる。そこでできた時間で15年間止めていた絵を再び描き始めFacebookやInstagramで発表。

2021年2月、南仏にあるワイナリーが主催する自然派ワインのボトルラベルのためのデザインコンクールに参加。

そのコンクールの広報活動がきっかけで、SNSで偶然知り合った水道橋博士よりメールマガジン「メルマ旬報」へ連載の話をいただく。2021年3月、「メルマ旬報」の連載を開始。

次ページ:村中誠さんの表紙絵でこの連載を本にすることが夢