CULTURE | 2021/10/01

還暦間近59歳の水道橋博士が「異常な執念」で本を出し続けられる理由【連載】藝人春秋FINDERS(1)

Illustration by Makoto Muranaka
このたび、『藝人春秋FINDERS』を新連載する、浅草...

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FINDERSで博士が連載開始を承諾したわけ

そして、この原稿を書いているFINDERS誌の編集長・米田智彦さんとの関係も長いです。

古くからボクのブログを長年熟読しており、ライブ会場ばかりか、ボクのプライベートの行きつけの店にも現れ、アピールを繰り返し、今年3月14日に、ボクの自宅の屋根裏部屋でのロングインタビューが実現しました。

そういう長期の執念でボクの原稿を待って下さる編集者の申し出を断るはずが有りません。

結果、新たに此処『FINDERS』に連載をここに書かせてもらうことになりました。

そして『藝人春秋Diary』は編集過程を通じて、晴れて10月18日にはボクの新刊として書店に並びます。

しかし、ここからが令和の時代のライターがやるべき作業が待ち受けます。

今や作家が本を書いて、出版社が本を書店に並べて終わりになる仕事は、ごくごく一部の限られたベストセラー作家だけの特権です。

自分でサイン会から飛び込み営業、配信番組とのタイアップ、通販サイトででおまけ付きのサイン本の通販までやる!

ここからドブ板営業で1冊でも多くの人に本を読んでいただくよう、著者本人が宣伝活動の最前線に立ち、ゲリラサイン会から飛び込み営業、配信番組とのタイアップ、ボクの通販サイトである『はかせのみせ』でおまけ付きのサイン本の通販などなどを繰り広げます。

ここまでして1冊の本は世間に届けられていきます。

ひとりのライターの脳の中を揺蕩う原稿の種はやがて発芽し、他人の目に触れますが、書かれてもなお終の読者を求めて漂流しているものです。

その「執着」を捨て去ること無く「終着の浜辺」を探すのがライターと編集者との共同作業なのだと思います。

出版業界は、書き手と黒子である編集者が連携を持ち、例え同業他社でも通じ合い、未刊の文章を世に出すべく、日夜、原稿という胎児を育てていくものです。そして、出版される本は自分たちが手を取り合って出産まで至った可愛い子どものようなものです。

くれぐれも育児放棄しないように子育てのベストを尽くしたいと思います。

どうでしょうか!?

59歳のロートル芸人兼業のライターでも、ここまで水面下で動きます。

若いライターもぜひ、この行程を参考にして下さり、もし、まだ読まれていなければボクの本を「発見」をしてもらえれば幸いです。 


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