担当コロナ患者は10人中9人がワクチン未摂取
これまで新型コロナウイルスで、100人以上の患者を看取ってきたトランスキー氏。あまりにも多くの患者を失ってきたため、全員を思い出すことが出来ないほどだという。
トランスキー氏と同僚は昨年、コロナ患者の急増で対応に追われていたが、昨年12月に米国食品医薬品局(FDA)が最初のワクチンを認可すると、現場の士気が回復。しかし、ワクチン接種率が頭打ちになり、デルタ株が蔓延し始めると、再び病院のベッドは満床になり、士気は急落した。現在トランスキー氏が担当しているコロナ患者は、10人中9人がワクチン未摂取だったとのこと。
ワクチンを接種したくないと考えている人がいるのは、米国だけではない。日本でも、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)らが行った大規模アンケート調査でワクチン忌避者が11%いることが分かっている。ワクチンへの不安を過度に煽るデマに惑わされないよう、厚生労働省のホームページなどから正しい情報を得て、総合的に判断してもらいたい。