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文:岩見旦
今月27日、東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数は154人と、半年ぶりに100人台となった。政府は今月末で緊急事態宣言やまん延防止措置を全面解除することを決定。全国的に感染者数が減少傾向にあるが、それでもこのウイルスの脅威が去ったわけではない。
そんな中、医療の最前線に立つ米国の医師によるFacebook投稿が3600件の「いいね」、2000件のシェアを集め、大きな注目を集めている。
コロナ否定派、8人中6人がその後死亡
米国ミシガン州の呼吸器内科医であるマシュー・トランスキー氏は今月12日、患者の中に医学的助言に耳を貸さないコロナ否定派がいると自身のFacebookで明かした。この投稿から遡ること2日間の間に、トランスキー氏が8人の患者から言われた発言をリストにした。
ある患者は生命の危機に瀕しているにも関わらず「私は十分健康だし、コロナに感染していない。大丈夫だ」と言い放ち、またある患者は「ワクチンを打つくらいなら、死んだほうがマシだ」と一蹴。コロナの治療薬として使用が認められていないイベルメクチンやヒドロキシクロロキンを要求する患者も。コロナで夫を亡くした女性からは「家族や友人に安心してワクチンを薦められない」と言われたという。
そして「これらは医療現場で最前を尽くし、優れたケアを提供している医師に向けられた患者の怒りです」と綴り、ワクチンを接種しなかった失敗を医師にぶつけていると述べ、「ワクチンを接種してください」と締めた。
『Washington Post』によると、これらの発言をした患者8人の内6人がその後、亡くなったとのこと。「私も含めてみんな肉体的にも精神的にも疲れています」とトランスキー氏。「亡くなる人を見ない週はありません」とも。
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