LIFE STYLE | 2020/10/05

消防団員が全員女性!消防団57年間の歴史で初めての瞬間にSNSで喝采

文:山田山太
過酷な環境での仕事を強いられる消防士。強靭な肉体や運動能力が求められるため、男性がやるものというイメージ...

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

平均よりも圧倒的に高い女性採用率

同消防団の団長、ジェームス・N・イポリート氏によると、それぞれの役割へ配置を行う際、スケジュールの都合で、たまたま全員女性が揃ったのだという。だからといってこれが完全なる偶然かと言えば、そうとも言い切れない。

イポリート氏によると、アメリカ国内では、女性の消防士は全体のおよそ4%ほどだというが、同消防団ではなんと11%が女性の消防士だという。「私たちの進歩的な人員配置と採用努力は、この瞬間に現れたと思います」「機会均等の雇用主として、仕事のパフォーマンスの期待値を満たしている人は誰でも、性別に関係なく、当署で働く資格があります」と語るイポリート氏。さらに「特に女性消防士の58%が警部補以上の階級を保持していることを誇りに思っています」「警鐘が鳴ったとき、男性、女性関係なく、緊急事態に対して、適切に対応することができることを確信しています」と、男女関係なく全員が誇るべき消防団員だと強調した。

この仕事は男性でなければできない、この仕事は女性向きだというイメージの多くは、歴史の中で歪に形作られていった固定観念なのかもしれない。今回の出来事は、職業選択の自由を再考するきっかけとなってほしい。


prev