平均よりも圧倒的に高い女性採用率
同消防団の団長、ジェームス・N・イポリート氏によると、それぞれの役割へ配置を行う際、スケジュールの都合で、たまたま全員女性が揃ったのだという。だからといってこれが完全なる偶然かと言えば、そうとも言い切れない。
イポリート氏によると、アメリカ国内では、女性の消防士は全体のおよそ4%ほどだというが、同消防団ではなんと11%が女性の消防士だという。「私たちの進歩的な人員配置と採用努力は、この瞬間に現れたと思います」「機会均等の雇用主として、仕事のパフォーマンスの期待値を満たしている人は誰でも、性別に関係なく、当署で働く資格があります」と語るイポリート氏。さらに「特に女性消防士の58%が警部補以上の階級を保持していることを誇りに思っています」「警鐘が鳴ったとき、男性、女性関係なく、緊急事態に対して、適切に対応することができることを確信しています」と、男女関係なく全員が誇るべき消防団員だと強調した。
この仕事は男性でなければできない、この仕事は女性向きだというイメージの多くは、歴史の中で歪に形作られていった固定観念なのかもしれない。今回の出来事は、職業選択の自由を再考するきっかけとなってほしい。